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和歌山の30年産ミカン 産出額 4年連続全国1位

 和歌山県は、平成30年の県産ミカンの産出額が308億円で、4年連続全国1位だったと発表した。2位は愛媛県(251億円)、3位は静岡県(249億円)だった。

 和歌山県では27年にJAグループと協力し、糖度が一定以上など厳しい条件を満たしたミカンを「厳選みかん」として出荷する取り組みを進めている。

 県によると、30年の生産量は15万5600トンで15年連続全国1位。市場の販売単価(京浜、京浜衛星、名古屋、京阪神の4大市場の1キロ平均単価)も、厳選みかん出荷前の26年の191円(全国8位)から、30年には267円(8位)に上昇している。

 厳選みかんの出荷で販売単価は近年、上昇傾向にある。30年は相次ぐ台風被害で影響が心配されたが、堅調に推移した。

 県産ミカンの高い品質が市場に認知されてきたことが裏付けられ、県の担当者も「県産ミカンの市場評価は確実に高まっている」と自信をみせる。

 県は今後、優良品種への切り替えや糖度が高くなりやすい栽培方法の推進などを進め、生産量、産出額に販売単価を加えた「3冠」を目指すとしている。

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