教育・子育て

委員の辞任理由公表せず 共通テスト作成、センターが方針

 大学入学共通テストの国語問題を作成する分科会の複数の委員が記述式の例題集を出版し、利益相反などの疑念を指摘されて辞任した問題で、大学入試センターは17日、例題集の中に来年実施される問題の内容を「類推できるような情報は記載されていない」とする見解を公表した。また、複数の委員が辞任したことを認めつつ、辞任の理由や経緯などについては公表しない方針を明らかにした。

 問題の例題集には共通テストに対応する記述式の問題と解説、正答条件などが掲載されている。しかしセンターによると、すでに記述式の導入が見送られたうえ、「マーク式問題への影響も含めて、受験者が当該『例題集』を利用したことによって、特別に有利になるような情報はない」とした。

 また、この問題に絡み複数の委員が昨年10月に自ら辞任を申し出、今年1月に受理したと説明。ただし「分科会長が辞任した事実はない」とし、分科会長は無関係であるとした。

 一方、問題作成を担当する委員が例題集を出版することについては、明確なルール違反ではないものの、「委員の間での共通認識として、慣例上禁止されている」などとし、問題であるとの認識を示した。ただ、今回の問題で辞任した委員の人数や、辞任の理由は問題作成の機密性の上から公表できないとした。

 混乱が続く共通テストをめぐっては、問題内容などに対して受験生らの不安が高まっている。センターが今回の経緯を非公表としたことで、透明性などに対する懸念がさらに強まりそうだ。

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