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NHKの常時同時配信、体験会で視聴 申し込み3月1日開始

 NHKは20日、テレビ番組を放送と同時にインターネットでも流す同時常時配信の新サービス「NHKプラス」で、3月1日から利用申し込みを受け付けると発表した。20日は、報道関係者向けの体験会を東京・渋谷の放送センターで開き、スマートフォンなどを実際に操作した。NHKは3月1日開始の試験を踏まえて、4月1日のサービス開始を予定している。

 体験会では、同局の塚原愛アナウンサーが「NHKプラス」のアプリがダウンロードしたスマホを実際に操作。放送中の番組が30~40秒遅れて配信されることや、放送の途中でも番組の冒頭から視聴する「追いかけ再生」、放送終了から1週間番組を見返せる「見逃し配信」などの機能を説明した。

 見たい番組を選ぶ場合には、キーワード検索機能のほかに、「料理」「親子で楽しむ」などに分かれた「プレイリスト」から選択することができる。字幕の有無なども選べるため、塚原アナは、「仕事と子育てをしていると自分のペースでテレビを見られないことも多い。『NHKプラス』は、自分の環境に合わせて視聴できるので便利。NHKの新しいコンテンツを発見してもらう機会にもつながると思う」とアピールした。

 記者も実際に操作してみた。ニュース番組の「見逃し配信」は、項目ごとに再生することができるため、知りたい情報にアクセスしやすく、他の時間帯のニュースと比較することで事件・事故などの状況が変化していく様子も把握しやすいと感じた。

 「NHKプラス」を利用するには、インターネットやアプリから申し込み画面にアクセスし、メールアドレスや受信契約情報、氏名、住所などを入力。番組はこの時点で視聴できる。

 ただし、受信契約がないと、一定期間後に契約確認を求めるメッセージが画面に表示される(災害時ははずれる)。メッセージを外すためには、NHK側で受信契約の確認が行われた後、契約住所に届くはがきに記された確認コード入力が必要になる。

 NHKプラスの利用で追加の料金を求められることはないが、データ通信料が発生する。NHKによると、1時間あたり0・4~0・7ギガの番組が多いという。サービスの提供は試験期間中は毎日午前7時~翌日午前0時、4月からは午前6時~翌日午前0時。「見逃し番組配信」は原則、放送後7日間いつでも利用できるようになる予定だ。(石井那納子)

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