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「制御可能なパンデミック」WHOテドロス事務局長

 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12日、新型コロナウイルスについて「制御可能なパンデミック(世界的な大流行)だ」と述べ、ウイルス感染拡大の阻止に取り組むよう各国に呼びかけた。WHOは11日、新型コロナウイルスがパンデミックに相当すると表明していた。パンデミックは感染症が制御不能で大規模に流行している状態を指すが、「制御可能」と強調することで各国に感染の封じ込めを諦めさせない狙いがあるとみられる。

 スイス・ジュネーブで各国政府向けに開催された新型コロナウイルスの会合で発言した。

 パンデミックの認定は原則的に、ウイルスの封じ込めから影響を緩和する対策に移行する意味があるとされる。しかし、テドロス氏は会合で「その考えは誤っており、危険だ」とし、「私たちは全ての国に対し、感染の封じ込めを中心的な柱として、各国の状況に合わせた包括的な取り組みを行うよう要請する」と訴えた。

 テドロス氏は、パンデミックを認めれば感染の封じ込めを断念する国が出てくると懸念し、新型コロナウイルスをパンデミックと断言することを躊躇(ちゅうちょ)してきた。パンデミック認定後も、感染の封じ込めに注力するよう各国に念を押した形だ。

 テドロス氏は会合で「基本的な公衆衛生対策を諦めると決めた国は、より大きな問題に直面する可能性がある」と警告した。

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