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水産高生が商品化「魚に合うコーヒー」 福島・いわき「震災復興に役立ちたい」

 福島県内で唯一の水産高校である「いわき海星高校」で、地元の水産物を使った商品やメニュー開発などに取り組んでいる水産クラブが、魚料理に合うブレンドコーヒーを商品化し発売した。商品名は「水産高校生が考えた魚に合う珈琲 魚Blend」。魚食の推進に加え、東日本大震災以降、原発事故の風評などで厳しい状況が続く地元の水産業の復興に役立ちたいとの思いで開発した。

 同校は震災の津波で校舎などが大きな被害を受け、復旧、復興で地元からさまざまな支援を受けてきたという。昨年4月に発足した水産クラブの顧問を務める手代森瑛司教諭は「その恩返しとして、地域を元気にしたいと考えた」と、その目的を語る。

 これまでに、地元の小名浜漁港に水揚げされたサバをみそで味付けし、いわき市産コシヒカリの米粉の生地で包み、フラガールの型で焼いた「いわきフラ焼き」を開発。地元のイベントで販売するなどの活動を行ってきた。

 「魚Blend」の商品化に取り組んだのは、2年生の金子美嘉さん、山野辺千尋さん、若月萌佳さんの3人。地元のコーヒー専門店「養田珈琲」の協力を得て、同校の実習で製造している「サバ水煮缶」を食べながら飲むとおいしいブレンドを目指した。

 3人は昨年5月から同店でコーヒーに関する知識やいれ方、ブレンドについて学びながら試作を重ね、地元のイベントで試作品を提供。パプアニューギニア産とブラジル産のコーヒー豆を配合したブレンドを考案した。パプアニューギニア産は、花のような香りが強く、ブラジル産は甘く濃い味わいが特徴で、香りがサバ特有の臭みを和らげ、甘みがサバのうま味と調和し味が引き立つという。

 商品はティーバッグタイプを採用し、カップに入れてお湯を注ぎ、20~30秒蒸らすだけで手軽に飲めるようにした。価格は1パック200円(税込み)。

 「魚に合うコーヒーが実現できるか半信半疑でしたが、水産高校に通う自分たちにしかできない方法で魚食の普及に役立ちたいという思いで取り組んできた。魚が好きな人も苦手な人も、このコーヒーと一緒に魚を食べてみてほしい」

 開発した3人は、こう話している。(問い合わせは、メールでiwakikaisei-h@fcs.ed.jpまで)

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