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石巻復興のシンボル、「慶長使節」復元船解体へ

 復元船サン・ファン・バウティスタ号が宮城県石巻市の県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」のドックに浮かぶ。全長約55メートル、高さ約48メートル、重さ約500トンで木造洋式帆船では国内最大級という。

 慶長18(1613)年、仙台藩主・伊達政宗の命を受けた慶長遣欧使節団が石巻を出航。日本の船としては初めて太平洋を2往復した。復元船はその偉業をたたえ、平成5年に建造された。

 平成23年の東日本大震災で船は8メートルの大津波に襲われ、さらに翌月の台風並みの強風でマストが倒壊した。2年半後に船の修復が完了し、同館が再開すると「石巻復興のシンボル」として市民らを元気づけてきた。

 しかし、木造船ゆえ避けられない腐食や専門的な技術者の不足、維持費用の高騰などを理由に震災10年の来年3月で一般公開を取りやめ、解体する。後継船は強化プラスチック製で4分の1ほどの大きさに姿を変える計画だが日程やデザインは決まっていない。

 フェリーの機関士を引退後、この船の維持管理に携わる船舶業務員の相沢孝行さん(73)は「貴重な資料として後世に残したい気持ちはあるが、現実を考えると厳しい」と、カビが目立つという船底付近の換気作業を続けた。(写真報道局 桐山弘太)

                  

 動画は「YouTube」産経新聞チャンネルでご覧になれます。

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