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新型コロナ感染のジョンソン英首相が入院 英メディア報じる

 【ロンドン=板東和正】英首相官邸は5日、新型コロナウイルスに感染したジョンソン英首相(55)が同日、検査のため入院したとの声明を発表した。

 首相官邸は声明で、ジョンソン氏が新型コロナの検査で陽性との結果が出てから約10日間経過した後も高熱などの症状が続いているため、医師の助言に従い、「予防的な措置」で入院したと説明した。容体の急変ではないとしている。

 ジョンソン氏は3月27日、自身のツイッター上で「過去24時間、軽い症状が出ており、新型コロナの検査で陽性との結果が出た」と、感染を公表。その後は自主隔離を続け、ビデオ会議を通じたテレワークで公務を行ってきた。今月3日にはビデオ会議で新型コロナの対策を協議する会議に出席し、ツイッターに投稿した動画で「私たちは新型コロナを打ち負かす計画に取り組んでいる」と国民に呼びかけていた。

 英メディアによると、6日に開催される新型コロナの対策を協議する会議は、ラーブ外相がジョンソン氏の代わりに議長を務めるという。首相報道官は先月、ジョンソン氏が深刻な体調不良になった場合には、ラーブ氏が首相の職務を代行すると表明していた。

 ただ、首相報道官は、ジョンソン氏が現在も関係閣僚と連絡を取り続けていると強調しており、ジョンソン氏が政府の対応を主導する体制は維持されているとみられる。

 新型コロナをめぐっては、ハンコック保健相も感染したほか、英メディアが首相の上級顧問、カミングス氏に症状が出たと報じており、英政権中枢内で感染が広がっている。

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