首相記者会見全文

(9)一斉休校「1人1台のIT端末、1年で実施」

 --首相は緊急事態条項を新設する憲法改正に意欲を示した。新型コロナウイルスの感染収束が見通せない状況下で、改憲議論を持ち上げるのはどうなのか

 「もうすでに自民党は、(憲法改正に向けた)4項目のイメージについて提案をさせていただき、その中で緊急事態宣言があるわけであります。今の事態だから、申し上げているのではなくて、ずっと申し上げているということです」

 --学校の一斉休校に伴い、義務教育の遅れや、それに伴う格差についてどう考えるか。オンライン教育や9月入学についてどう考えるか

 「(第2次)安倍晋三政権は発足以来、第1次政権もそうですが、教育に力を入れてまいりました。その中で、こうした緊急事態において学びの場が奪われてしまっている。子供たちがみんなで一緒に勉強したり遊んだり、ともに時間を過ごす、貴重な時間が失われてしまっていること、本当に残念であります。そしてその中で、子供たちの学びに著しい遅れが生じることがあってはなりませんし、また、地域によって格差が生まれることがあってはならないと思います。そうしたことのないように今、全力で取り組んでいるところでありますが、これまで政府としては、子供たちが家庭学習を行えるようにオンラインの教材や動画等の提供を行っています」

 「また一人ひとりの端末、IT端末、1人1台のIT端末の実現に向けまして、当初の4年を1年間で実施できるように予算を確保します。もちろん、予算を確保したからといってすぐできるということではなくて、これはまさに地方自治体の皆さんにも相当頑張っていただかなければならないということになりますが、まずその予算は確保しました。そうした、また、さまざまな対策をしているところでありますけれども、先週感染予防に最大限配慮した上で分散登校を受け入れるなどの段階的な学校再開に向けた工夫も提示をしております。子供たちの学習機会の確保に向けて、地方自治体や学校現場と一体となって全力を尽くしていきたいと思います。さまざまなわれわれもアイデアを取り入れていきたいと思っています」

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