教育・子育て

川崎市の待機児童、2人減の12人 3年連続でゼロならず

 川崎市は12日、希望しても認可保育所などに入れない待機児童が、今年4月1日現在で前年比2人減の12人だったと発表した。目標の「待機児童ゼロ」は3年連続で達成できなかった。

 市によると、就学前児童数は同818人減の7万9591人だったが、子育てと社会参加の両立を目指す若い世代の増加にともない、利用申請者数は同1272人増の3万4743人となり、施設を利用している児童数も同1597人増の3万2296人で、いずれも過去最大だった。

 待機児童数を区別に見ると、幸区が10人(同2人増)で最も多く、市こども未来局は「幸区では、大規模集合住宅の建設により申請数が大幅に増えたが、ニーズに追いつけなかった」と分析している。

 市は保育受け入れ枠を確保するため、保育所の整備を進めているほか、8時間以上の預かり事業を実施する幼稚園の拡大や、企業主導型の保育事業の開設なども進めている。福田紀彦市長は記者会見で「人口が大幅に伸びているエリアの整備が追いつかず、待機児童がゼロにならなかったのは課題。引き続き、入所希望者に丁寧なフォローをしていきたい」と述べた。

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