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ドイツサッカーリーグ、用意周到に再開 それでも国民の過半数は批判 (2/2ページ)

 リーグは「プロジェクト・リスタート」と題した計画を立てて準備を進めてきたが、新型コロナウイルス感染による死者が欧州最多となるなど予断を許さない状況が続く。それでも、英政府が11日、中断中のスポーツイベントについて条件が満たされれば6月1日以降に無観客での再開を認めると発表したことを受けて動きが加速した。

 早ければ5月下旬から限定的な形での全体練習がスタート。6月中旬の試合再開を目指す。当初は熱狂的なファンが競技場周辺に集まらないよう、中立地での試合開催も模索したが、一部のチームから「公平ではない」などと反発が出ており、合意に至っていない。

 そこまでして再開を目指す理由を、原田さんは「放映権料の問題が大きい」と指摘する。BBC放送によると、再開してシーズンが完了しても、日程通りに行われなかったなどとして3億4千万ポンド(約440億円)を放映権者に返金する必要があるという。「リーグ全体で未消化となっている92試合がこのまま打ち切りになると、返金額は10億ポンドまで膨らむのではないか。配分金が減り、各チームは相当困ることになる」と原田さん。その上で「ドイツが再開した以上、イングランドもしないわけにはいかない。コロナ禍の長期化を見据え、今季の残り試合をどう行うかを(通常8月開幕の)来季に向けたテストケースにしたいとの思惑もある」と話している。

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