書評

『人は明日どう生きるのか 未来像の更新』

 ■建築家と芸術家が語る「未来」

 2013年から国内外の建築家やアーティストらが集い、「未来像」をめぐる議論を重ねてきた。本書はその提言を収めた記録集。

 美術家の会田誠氏は、プレゼンで自身が考えた「シン日本橋」を披露する。日本橋の上にある首都高速道のさらに上に架かる巨大な太鼓橋だ。途方もないアイデアを建築評論家の五十嵐太郎氏は「未来像は楽しいものであってほしい。だからこそ、アート的な想像力は必要なのである」と共感する。また、サイボーグ技術の進歩を例に「生命は進化するのか」のディスカッションも。硬軟織り交ぜた提案から明日の生き方を学ぶ。(南條史生、アカデミーヒルズ・編/NTT出版、1500円+税)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus