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外出自粛で脚光「キクラゲ栽培」 LINEで栽培サポートも

 キクラゲ栽培キットの人気が高まっている。水を与えるだけで約2週間で収穫できる手軽さに加え、「免疫力の向上や癒やしの効果も期待できる」(販売側)という。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の広がりで、今年は昨年の3倍以上の売り上げになっているという。

 国産わずか3%

 キクラゲはキノコの一種で、コリコリした食感が特徴。中華料理に欠かせない食材の一つだが、大半が中国産で国産の流通はわずか3%という。

 鳥取市のキノコ栽培販売会社「緑工房」は、大手飲食店に出荷するため、5年前にキクラゲの栽培を開始した。しかし、納品できるサイズが決まっているため、規格から外れたキクラゲの活用が課題になっていた。河村雄太社長(34)は「10~15%が規格外。おいしさや栄養は変わらないのでもったいないと思っていた」と話す。

 そんなときに出会ったのが鳥取県八頭町のインターネット通販運営支援業の「ダブルノット」だ。

 姿や名前から「海のものなのか山のものなのか分からない」と言われることもあるというキクラゲ。国産があるということもあまり知られておらず、「実際に育て、食べてもらうことでキクラゲを身近に感じてほしい」と、ダブルノットと共同でキクラゲの栽培キットを開発。平成30年にインターネットで販売を始めた。

 1セットで2~3回収穫可能

 キットには直径12センチ、高さ18センチの円筒型の菌床が入っていて、菌床には栄養分を混ぜた広葉樹のおがくずが詰められている。栽培で難しい発芽までの作業がすでに済ませてあり、約1センチに育った状態で届く。

 自宅の庭やベランダでたっぷり水を掛けて育てると、夏場だと約2週間で1回目の収穫ができる。1回「両手にこんもり」という50~100グラムが収穫でき、1キットにつき2~3回取れるという。

 昨年は約500キットを販売。購入者は子供から高齢者まで幅広く、販売を代行するダブルノットには「毎日育つのが楽しい」「夏休みの自由研究に役立った」といった感想が届くという。

 LINEで栽培サポート

 手軽とはいえ、購入者の約2割は栽培に失敗している。失敗した理由で多かったのは、菌床の水分不足による乾燥▽温度調整の失敗▽換気不足による酸欠。栽培には適切な温度や湿度、風通しの良さが不可欠で、失敗に共通するのは栽培環境の不備だという。

 そこで今年は収穫までのサポート体制を強化。購入者に無料通信アプリ「LINE」で相談や写真を送ってもらい、改善策を助言するサービスを本格的に始めた。

 「この状態でうまく育っているのか」「収穫しても大丈夫か」といった相談にスタッフが一つ一つ回答。失敗して収穫できなかったときには無償で新しい菌床を送ってくれる。

 外出自粛で人気に

 今季は5月にキクラゲ栽培キットの販売を始めたところ、新型コロナ禍による外出自粛で自宅で過ごす人たちに人気となっている。

 「自粛生活でさまざまなストレスが起きている中、少しでも癒やしや健康を提供できれば」と河村社長。ダブルノットの通販担当、谷野香代子さん(43)も「ニョキニョキ育つ様子を楽しんでほしい。家族の会話のきっかけにもなる」と話す。谷野さんによると、キクラゲはビタミンDを多く含むため、免疫力を高める効果も期待できるという。

 栽培キットは税込み2500円(送料別)。緑工房のホームページから注文できる。問い合わせはダブルノット(050・3205・0801)。

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