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なんばグランド花月「小さなことからコツコツと」 観客入れ3カ月ぶりに笑い声

 新型コロナウイルス対策のため、3月から休館していた吉本興業の直営劇場「なんばグランド花月」(大阪市中央区)が19日、観客を入れての公演を再開した。観客同士の間隔を取るため、大半が“空席”という中での再開となったが、約3カ月ぶりに劇場に笑い声が戻った。

 公演前に舞台で行われた再開セレモニーでは、吉本興業のベテラン芸人4人があいさつ。桂文枝さんは「一番の力は笑い。こうして皆さんの前に出られてありがたい。涙が出そうです」と話し、西川きよしさんは「一朝一夕にはいかないが、小さなことからコツコツと頑張りたい」と話した。

 舞台上では出演者の間にもアクリル板を設置。いつもと違うスタイルだが、漫才コンビ「ミルクボーイ」らの軽快な話芸に、大きな笑いと拍手が起きた。

 観客を入れた公演は7月12日までは金、土、日曜のみ。客席は前後1列ずつ空けるほか、左右に空席を設けるため、約860席のうち112席に制限。入場時には検温を行いマスクの着用を求め、感染者が出た場合に備え、名前や電話番号、座席番号を記載してもらう。また、休憩時間などに扉を開け、換気も行う。

 感染防止対策をとり、観客を入れた公演を再開する動きは関西各地で広がっており、落語の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)は7月1日から、宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)は同17日から、再開を予定している。

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