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歌舞伎初、中村勘九郎と七之助が劇場からライブ配信

 歌舞伎俳優の中村勘九郎と中村七之助が18、19日、東京・浅草公会堂で無観客ライブ配信される歌舞伎公演を行う。劇場から生配信されるのは、歌舞伎界初という。勘九郎の長男、勘太郎と次男、長三郎のほか、中村鶴松も出演する。

 新作の演目は「猿若揃江戸賑 厄祓浅草祭」(さるわかそろうえどのにぎわい やくはらいあさくさまつり)。江戸の粋な風情が楽しめる人気演目「お祭り」をベースに清元の舞踊や獅子舞などが織り込まれている。大向こうの「待ってました!」という掛け声に、「待っていたとはありがてぇ」と踊り始める名場面も登場する。4台のカメラで撮影され、表情などをアップで見られるのもポイント。

 ほかに中村屋の歴史をたどる映像と勘九郎、七之助による芸談で構成される。芸談では、チャットやツイッターなどで寄せられる観客の質問などにも答える予定という。

 公演を前に、勘九郎は「日本全国の、そして世界中の方々とも体験を共有できる機会なので、皆さんとつながれたらという思いでいっぱい」と語った。

 七之助は「初めての経験なのでどうなるのか。楽しみよりも不安の方が大きいかもしれない」と吐露しながらも、これを機に幅広い世代に“歌舞伎デビュー”してほしいと訴えていた。

 公演は18日午後1時、19日午前11時、イープラス「Streaming+」、チケットぴあ「PIA LIVE STREAM」で配信。海外からの視聴もできる。料金3千円。(水沼啓子)

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