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密集・密接に近い状況も 海開きした和歌山・白良浜、町長「早急に協議」

 新型コロナウイルスの影響で当初の予定より2カ月以上遅れて海開きした和歌山県白浜町の白良浜(しららはま)は、海水浴客同士が近づき、密集・密接に近い状況が見られている。町はスピーカーや看板で人と人との間隔を空けるよう呼び掛けているが、担当者は「強制はできない」と困惑。井澗(いたに)誠町長は「早急に関係団体と協議しないといけない」としており、対策を検討する意向を示した。(張英壽)

 白良浜の海開きは今年、「本州で一番早い海開き」として4年ぶりに5月3日に行う予定だったが、コロナ禍で延期。人と人との間隔をできるだけ2メートル、最低でも1メートル空けるなどガイドラインを策定したうえで、4連休初日の今月23日に海開きした。

 海開き当日はまずまずの天候に恵まれ、午前中から大阪方面などから多くの行楽客が詰め掛けた。

 町は砂浜に設置されたスピーカーで「密集・密接にならないよう、ほかのグループとの間隔をしっかり保ってください」と定期的に呼びかけ、シャワーやトイレでも距離をとるよう放送。11カ所に設置した看板でも、間隔を空けるよう求めた。

 だが、テントやビーチパラソルは1メートル程度の間隔を空けて設営されたものの、波打ち際では、海水浴客同士が近づき、密集・密接に近い状態で楽しむ姿も見られた。

 家族とともに訪れた大阪府島本町の会社員、若山幸司さん(38)は「家族は喜んでおり、羽を伸ばしている」と笑顔を見せたが、砂浜の状況に「『密状態』。できるだけ近くに寄らないようにしている」と打ち明けた。

 町観光課の担当者は「浜辺では1メートルの間隔をとっていない人も見受けられた。密集・密接にならないよう呼びかけているが、お願いなので、強制はできない」と困惑する。

 白良浜の海水浴場設置は8月31日まで。人出は8月中旬の盆前後が最も多くなるとみられる。

 白浜観光協会の藤田正夫会長は「今月23日の人出は例年の7、8割ほどだったが、梅雨明け後はどうなるか注視したい」と話す。

 井澗町長は取材に対し、白良浜の運営について「このまま(のやり方)でいいのかどうか早急に白浜観光協会や白浜温泉旅館協同組合、町商工会と協議しないといけない」とした。

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