ヘルスケア

医療体制への負荷蓄積、感染下降へ努力傾注 分科会提言案の全容判明  

 専門家らで構成する政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長=尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)が31日の会合で示す提言案の全容が30日、判明した。感染状況をレベル1~3の3段階に分類し、分析や政策判断のための指標作りを求めている。

 レベル1を「クラスター(感染集団)が度々発生することで、感染者が漸増し、重症者が徐々に増加してくる。医療提供体制への負荷が蓄積しつつある」と定義。多くの自治体はレベル1にあると指摘し、「感染状況の下降に向けて努力を傾注すべき状況にある」と明記している。

 3段階のうちレベル2を「クラスターが広範に多発するなど、感染者が増加し続けており、医療提供体制への負荷が高まっている状態」、レベル3を「大規模なクラスターが発生し、爆発的な感染拡大が始まる。高齢者や高リスク者が大量に感染し、多くの重症者と死亡者が発生し始め、医療提供体制が機能不全に陥っている状況」と定義した。

 レベル2への移行を防ぐために「メリハリの利いた接触機会の低減」を訴え、具体的には対事業者の政策として、ガイドラインを順守していない酒類の提供を行う飲食店の休業要請、イベントの開催見直し、観光地にある施設の入場制限などを列挙した。

 個人に対する政策では、夜間や酒類を提供する飲食店への外出自粛の要請、重症化しやすい人、若者、医療従事者などターゲットごとにメッセージを発信することを求めている。

 このほか、国や地方自治体に対する政策として、保健所の業務支援、病床や宿泊療養施設の追加確保、臨時の医療施設の準備、都道府県境を越えた患者の受け入れの調整などを盛り込んだ。

 これらの具体策を実施する判断材料として、重症者の病床数、60歳以上の感染者数、感染の有無を調べるPCR検査の陽性率などの指標作りを検討するよう求めている。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus