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新型コロナの情報収集、20代は上の世代より消極的な人が多めに

 新型コロナウイルスの情報を消費者がどれくらい収集しているか、リサーチ会社のクロス・マーケティング(東京都新宿区)が調査したところ、積極的に収集している人は約6割に上った。一方で特に20代は上の世代に比べて情報収集に消極的な人が少し多めな傾向も浮かび上がる結果に。

 「情報収集に積極的な人」は全世代で6割

 長期化するコロナ禍。世代や立場による感染症対策への温度差や「コロナ疲れ・飽き」が、より顕著になりそうだ。

 調査は同社が8月11日、全国47都道府県の20~69歳の男女1100人にネット上で実施した。

 まず、新型コロナ情報の収集について「今当てはまるもの」を選んでもらったところ、積極的・自主的に情報収集している人(「積極的にニュースを見たりネットで調べる」「最低限必要だと思う情報は自分から調べる」の合計)は61%に上った。

 逆にかなり消極的な姿勢については、「周りの人から聞くなどして初めて知る」が3%、「今は特に情報を得ていない」は8%となった。

 この情報収集への姿勢を年代別に分析すると、上記の2ケースに当てはまる人は20代で計18%となった。60代がわずか3%、30~50代も11~12%であるのと比較すると、20代の一部は新型コロナ情報に消極的になっている、と言えそうだ。

 20代、コロナ情報疲れや不安薄らぎも?

 クロス・マーケティングの担当者は「新型コロナ関連の情報から離れてきている、あるいは情報疲れを感じている」と推測する。また、若い世代ほど感染への不安がやや低めな可能性もあるとみられる。

 また、「現在、公的機関に提供してほしいと思う情報」について選んでもらった(複数回答可)ところ、「各都道府県の感染者数」(43%)や「日々・累計の国内感染者数」(41%)が特に浮上した。未曾有の感染拡大を受け、専門家だけでなく一般消費者からもコロナの統計データに注目が集まっている。

 さらに「現在、興味がある・知りたいと思うもの」についても聞いた(複数回答可)ところ、トップは「身の回りで感染者が出た場合の情報共有の範囲・対策」で49%、次いで「自分が感染した場合の対処法」(47%)、「感染した場合の受け入れ病院の有無」(43%)が続いた。(ITmedia)

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