趣味・レジャー

御利益いっぱい「アマビエ展」 大阪府立中之島図書館で開幕

 新型コロナウイルスの感染拡大につれて、疫病退散に御利益があると話題に上るようになった妖怪「アマビエ」の絵や像、動画などを集めた「みんなのアマビエ展」が2日、大阪市北区の府立中之島図書館本館2階で始まった。コロナ禍で困っている人たちを元気づけようとの趣旨に賛同したアート作家らが出展。訪れた人たちを楽しませている。19日まで。

 コロナ禍で一躍脚光を浴びたアマビエ。江戸時代に姿を現し、目撃者に向けて「疫病が流行することがあれば、私の姿を描いた絵を人々に見せよ」と告げたと伝わる。この伝説にちなんだ同展は、同区の「風アートプランニング」で代表を務める泉井千恵さん(58)らが企画。知り合いの作家25人に声をかけた。落語家の桂米團治さんら米朝一門も賛助出展した。

 会場には、水彩画や油彩画、ペン画をはじめ、立体造形、陶芸、映像など53点を展示している。妖怪とはいえ、もともと伝わっている絵が長い髪にとがった口というユーモラスな姿。それをベースにした展示作品も大半がほっこりするような表現で、人気漫画の「ドラえもん」とミックスした絵画や段ボールで作ったお面など遊び心にあふれた作品が目立つ。

 泉井さんは「築116年という名建築の中之島図書館を会場に、多くの作家が表現したアマビエ作品が並んでいます。これを見て少しでも元気になってもらえれば」と話している。

 入場無料。午前9時~午後8時(土曜は午後5時まで、日曜休館)。感染防止策を講じた上で開催しており、「アマビエグッズ」なども販売している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus