教育・子育て

大手5社が大競争 「学習まんが日本の歴史」はどれを買えばいいのか (1/3ページ)

 日本史を学ぶうえで、強力な助っ人となってくれるのが学習まんがだ。現在、小学館、学研、KADOKAWA、集英社、講談社の5社から、まんが版「日本の歴史」が発売されている。それぞれの特徴はどこにあるのか。どうやって選べばいいのか。中学受験塾で社会と国語を教える馬屋原吉博さんに聞いた――。

 文字数も、情報量も多い「小学館版」

 ――現在、入手しやすい学習まんが「日本の歴史」のなかで、もっとも老舗といえるのが小学館版です。1981年初版の後、1998年に改定・増補版が出ていますね。公式サイトによれば、累計発行部数2060万部とのことです。

 【馬屋原】小学館版の最大の特徴は、第21巻までをあおむら純さんというひとりの作家さんが描き、児玉幸多先生というひとりの先生が監修していらっしゃることです。これは他社にはない大きな価値だと思います。普通、企業として効率よく出版しようということになるとどうしても分業ありきになってしまい、巻によって構成やタッチが違うというようなことが出てきます。そういうなかで、違和感のないシリーズ作品になっているというのは、簡単にまねのできない、オンリーワン性だと思います。

 ――全体的に、文字の量も多いですね。

 【馬屋原】文字数も多く、情報量も多い。内容的には、大学受験までを意識しています。ところどころに見開きのパノラマ絵を配置しているのも工夫の表れですね。金剛力士がどう作られたか、ひと目でわかる大ゴマは印象的でした。

 ――2018年に、新たに第22巻「平成の30年」が発売されました。

 【馬屋原】2020年から、正確に言うと来年からですが、学習指導要領の改定で一気に歴史教育における近現代の比率が高くなります。入試でも近現代がポイントになりやすくなったので、そこも含めてのアップデートで「平成史」の巻を出すというのは自然な動きだったのでしょう。

 「あえて敷居を低くしている」学研版

 ――刊行順では、次は2012年の学研版です。学習参考書で定評のある出版社だけに、巻末の資料編が充実していますね。

 【馬屋原】学研版は、あえてまんがの中の情報量を減らしています。文字もコマも大きいのが特徴ですが、お子さんの年齢によってはこちらのほうが親しみやすさがあるかもしれません。オールカラーであるということも、敷居の低さを重要視した結果でしょう。

 ――全体の巻数も12巻と、いちばん少ないですね。

 【馬屋原】全12巻という巻数も、あっさりと通して読むというスタイルにはいいかもしれません。まんがの情報量は少ないですが、欄外には豊富な豆知識があり、巻末の資料は充実しています。興味のある子はそちらも読むことができますので、知識の量自体は確保できているという印象です。

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