新時代のマネー戦略

妊娠・出産・育児でもらえるお金《後編》産休中の手当が産休中に受け取れず? (3/3ページ)

畠中雅子
畠中雅子

児童手当には手を付けず、大学資金として貯めていく

 今年度からは私立高校の授業料助成制度が全国に拡がり、授業料相当額の助成がほぼ一律※で受けられるようになりました(※東京都などは、全国基準より所得基準を緩和)。その結果、金銭面では私立高校の選択がしやすくなったといえます。そして私立大学についても、今年度から新たな助成制度がスタートしています。住民税非課税世帯およびそれに準ずる世帯については、授業料を無料、あるいは減額してくれるという制度です。

 私立高校の助成制度については、かなりの世帯が対象になるものの、大学の助成制度は住民税非課税世帯を中心としたもので、対象世帯は限られます。そのため、大学時代にかかる教育費は、今まで通り、各家庭で準備していかなければなりません。大学時代は奨学金に頼ろうと考える方もいますが、奨学金を借りたお子さんの中には、結婚して、子育てが始まってからも奨学金の返済が続くケースが増えています。そのような負担をお子さんにさせないためにも、まずは児童手当をできるだけ貯めていくのが望ましいと思います。

 すでに児童手当を受け取っていて、消費に回しているご家庭では、児童手当の振込口座の変更を検討してはいかがでしょうか。児童手当専用の銀行口座を作り、その口座に入った児童手当は「なかったもの」として貯めるのです。最近では、児童手当の振込口座としてネット銀行もOKとする自治体が増えていますので、ネット銀行に新しく口座を作るのもおすすめです。ネット銀行を利用する場合、児童手当が振り込まれたら、スマートフォンの操作で定期預金などに振り替えていくのがおすすめです。「妊娠・出産・育児でもらえるお金《前編》」も見る

畠中雅子(はたなか・まさこ)
畠中雅子(はたなか・まさこ) ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
新聞・雑誌・ウエブに多数の連載を持つほか、セミナー講師、講演、相談業務などを手がける。高齢者施設への住み替え資金アドバイスをおこなう「高齢期のお金を考える会」、ひきこもりのお子さんがいるご家庭向けに生活設計アドバイスをおこなう「働けない子どものお金を考える会」なども主宰。著書・監修著は、『病気にかかるお金がわかる本』(主婦の友社・黒田尚子氏との共著)ほか、70冊を超える。

【新時代のマネー戦略】は、FPなどのお金プロが、変化の激しい時代の家計防衛術や資産形成を提案する連載コラムです。毎月第2・第4金曜日に掲載します。アーカイブはこちら

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