ヘルスケア

感染第3波が中高年じわり 会食の男性、家族にうつす?

 新型コロナウイルスの新規感染者数が連日300人を超えている東京都や13日に過去最多の263人を記録した大阪府で、20~30代が中心だった夏場の「第2波」に比べ中高年層の感染が目立ち始めている。社会経済活動が活発化して仕事上の会食などの機会が増えるのに伴い、家庭にウイルスが持ち込まれて家族にうつす事例も目立つ。家庭内での感染防止は容易ではなく、「家に持ち込ませない」対策がカギとなる。

 東京都では8月1日に新規感染者数が過去最多の472人を記録。当時、都が神経をとがらせていたのは、20~30代の感染の広がりだった。7月28日~8月3日の新規感染者数の年齢構成をみると、20代が43・2%と突出しており、次いで30代が24・0%。40代は12・6%、50代は8・0%、60代は4・3%だった。

 20~30代の感染経路判明分のうち、最多は「接待を伴う飲食店など」で24・1%。都は当時、都民に夜間の繁華街への外出、飲酒を伴う会食目的の外出を控えることを求め、酒類を提供する飲食店とカラオケ店に対して営業時間短縮を要請した。

 だが今月、再び新規感染者数が増加傾向に転じる中で、年齢構成に変化が現れている。3日~9日でみると、20~30代が依然として多いものの比重は下がり、逆に40代が17・1%、50代が12・4%、60代が6・5%とそれぞれ上昇。判明した感染経路をみても、最近は「同居人」が40%を超えている。職場や会食などで感染した中高年の男性が家庭内にウイルスを持ち込み、家族にうつすケースが多いのが一因とされる。

 12日の新規感染者で感染経路が判明している163人のうち、71人が同居する家族から感染していた。最多は30代女性14人、次いで40代女性が10人。中高年の男性から妻や子供が感染したケースは19人だった。

 大阪府でも、7~8月には30代以下の若年層を中心に感染が拡大。府は大阪市の繁華街・ミナミの一部飲食店を対象に休業や時短営業を要請した。だが現在は、特定の年代に偏らず、散発的に広がっている。

 新規感染者を年代別にみると、7月26日~8月8日に確認された2526人のうち最も多かったのは30代以下で65・7%を占め、次いで40~50代が21・0%。60~70代が10・1%、80代以上は3・2%だった。

 これに対し、11月1~10日に確認された1367人のうち、最多は30代以下だったが、全体に占める割合は44・3%と20ポイント以上減少。これに対し40~50代が30・2%、60~70代が18・6%に上り、80代以上も6・9%となっている。

 夏場は夜の街関連の感染者が多かったが、11月10日までの2週間の新規感染者1889人の感染経路を分析すると、同居家族らが290人で15・4%を占め、居酒屋や飲食店関連231人(12・2%)、職場の同僚63人(3・3%)と続いた。

 東京都の担当者は「会食が増えることが想定される年末に向け、会食の際には大人数や長時間を避け、会話の際にはマスクを着けて大声を出さないようにしてほしい」と呼び掛けている。

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