ヘルスケア

産業医に聞く 仕事のことが気になって眠れない夜に「絶対してはいけないこと」とは (1/3ページ)

 「自分のミスで周りに迷惑をかけてしまった」「上司に言い返せない自分にムカムカ……」、疲れて家に帰り、もう寝てしまおうと布団に入っても、今日起こったミスやトラブルが頭から離れず、なかなか眠れない……。そんなふうに気分がとことん落ち込んだ夜は、どうやったら乗り越えられるでしょうか。落ち着くためにすべきことと、逆に絶対してはいけないことを産業医の井上智介先生に聞きました。

■眠れないときは眠らなくていい

 まず大前提として大切なのは、眠れないときは無理に眠ろうとしないこと。布団の中でゴロゴロしているうちに時間だけがたってしまった、という経験がある人もいると思います。

 しかし、それが続くと布団が「眠れないかもしれない」「今日も無理かな」という恐怖の場所に変わってしまう恐れがあります。

 ですから、布団は眠るだけの場所として、眠れなければ眠れなくていい。眠いときに布団に入るというスタンスでいることがいちばんです。

 それでも、布団に入って、つい考えがあれこれとかけ巡ってしまう場合、どうすればいいか。3つの方法をお教えしましょう。

■(1) 臍下丹田(せいかたんでん)を意識する

 臍下丹田とは、へそのすぐ下あたりにある部分を指します。人間が落ち着かない様子を表現するときは、「上の空」「キョロキョロする」「頭に血がのぼる」など上半身をイメージしますが、反対に落ち着いているときは、「腹がすわる」「地に足がついている」といった下半身をイメージします。気持ちを落ち着かせたいときには、下半身をイメージするのがおすすめです。

 ですから、落ち込んだときに気持ちを整理するには、臍下丹田を意識します。具体的な位置は、へそから5cmぐらい下、指4本分ぐらいでしょうか。そこをピンポイントで探す必要はなく、そのあたりに意識を集中するだけで、気持ちを落ち着かせることができます。

 慣れないうちは呼吸をしながら、そのあたりに手を当てて、おなかが動いているのを感じましょう。ゆったりと寝ころんだまま、リラックスした姿勢で、息を4秒吸って、2秒止めて、6秒かけて吐く。おなかの動きに意識を向けていると、知らないうちに落ち着いていきます。

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