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USJの「任天堂新エリア」集客の“起爆剤”期待も コロナ再拡大でどうなる

 来年2月に開業する「スーパー・ニンテンドー・ワールド」は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が集客を飛躍的に伸ばす“武器”と位置づけてきた。とくにマリオなどのキャラクターは外国人の人気が高く、本来、世界中からの誘客を期待できる強力なコンテンツといえる。だが、世界で新型コロナウイルス感染が再拡大しており、戦略通りの集客は至難の業だ。(田村慶子)

 新エリアで行うアトラクションの共同開発に向け、USJ親会社の米ユニバーサル・パークス&リゾーツが任天堂との業務提携を発表したのは平成27年5月のことだ。

 当初は東京五輪・パラリンピックに合わせ今夏の開業を予定していた。しかし延期によって、くしくもUSJ開業20周年の節目となる来年にオープンすることになった。

 USJの意気込みは強い。何しろ「スーパーマリオ」シリーズは国内外に膨大なファンを抱え、全世界の累計販売本数が約3億8400万本に上る“お化けコンテンツ”だ。

 今年2月には米ニューヨークのグランドセントラル駅に約千人のマリオファンを集めて盛大にPRイベントを実施。世界初となる大阪での開業後も、米ハリウッドやオーランド、シンガポールのユニバーサル・スタジオで順次オープンする計画となっている。

 大阪開業については関連業界からも「スーパーマリオは大人から子供まで幅広く楽しめるコンテンツ。国内観光が中心である中、大阪を旅先に選ぶ大きな動機付けになる」(USJと提携する大阪市内のホテル)との歓迎の声が上がる。

 ただ、足下では感染の「第3波」が押し寄せている。りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「(開業予定の)2月はまだ感染リスクの高いとされる寒い時期。感染拡大と開業のタイミングが重なると集客しづらくなる」と懸念する。

 USJは新型コロナ下で国内中心に安定した集客かを進め、収束後はインバウンド(訪日外国人客)の呼び込みにつなげる戦略を描く。だが、感染収束の兆しは見えず、戦略は大きく後ずれしそうだ。

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