ヘルスケア

「『観光主犯説』違うのでは」 Go To停止に和歌山知事、科学的根拠求める

 政府が観光支援事業「GoToトラベル」を全国で一時停止した影響で、和歌山県は22日、県内主要観光地の宿泊施設で予約の48・4%がキャンセルになったとする集計結果を公表した。仁坂吉伸知事は会見で「(新型コロナウイルスに)旅行でうつったという証拠はない。『観光主犯説』は違うのではないか」と述べた。

 県は、政府が28日~来年1月11日に「GoTo」を一時停止すると表明した後、和歌山市、田辺市本宮町、白浜町、串本町、那智勝浦町、高野町の主要宿泊施設を対象に調査。21日時点で期間中の予約の48・4%にあたる約2万2千人がキャンセルしていた。

 県によると、その後一部新規の予約も入ったが、客室の稼働率は停止前の約3割減にまで落ち込んだ。

 仁坂知事は「全国で観光主犯説が出て、だいぶキャンセルがあった。少なくとも県内で『GoTo』での感染事例はないと思うが、それをどう説明するのか。科学的根拠を示してほしい」と述べた。

 政府の判断については、「停止してほしくなかったが、あれだけ専門家やマスコミから(停止と)言われたら、やめざるを得なかったと同情している」とする一方、「観光を止めたら(感染が)止まったか検証が必要だ。科学的、論理的に政策を決めなければならない」と注文を付けた。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus