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「おとしよりぐるりんタクシー」の新規ルート創設 群馬・高崎市

 群馬県高崎市は、観音山丘陵に沿って点在する住宅団地などに住む高齢者らの足を確保しようと「おとしよりぐるりんタクシー」の新規ルートを創設した。

 同タクシーは、「どこでも乗り降り自由」「利用料無料」「事前予約・利用登録不要」が特徴で、昨年6月から高齢化率の高い旧郡部の倉渕、榛名、吉井の3地域で運行を始めた。今年2月までの利用者は9364人で「生活に欠かせなくなった」などと好評を得ていることから、次に高齢化率の高い旧高崎地域でのルート創設となった。

 創設されるのは乗附、片岡、寺尾、南八幡の4ルート。ルートが設定された地域には大平台団地など昭和40年代後半から50年代に建設された10の住宅団地が点在し、高齢化率は昨年9月末時点で31・64%と市平均(28・11%)を上回っている。

 ルート設定にあたっては、急な傾斜地など高齢者の移動が困難なエリアを限りなく回ることやエリアの医療機関やスーパー周辺を回ることなどに留意した。1ルートの運行時間は40分程度で、1台のタクシーが年中無休で周回する。

 事業費は約6千万円で、8月ごろを目途に運行を開始する予定。富岡賢治市長は「今後も高齢化率の高い地域については同様の取り組みを順次進めていきたい」としている。

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