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「月15万ちょいで6000万の家が買える」 そんなセールストークを信じた夫婦の末路 (3/3ページ)

 ■ローン返済をしながら貯蓄ができるか

 返済期間は、最長でも65歳までに返済が終わるようにすること。モデルルームなどでは、70歳、75歳、中には80歳までのローンを提案されることも少なくない。

 住宅の売り手は、「途中で繰上げ返済すれば大丈夫」「最後は退職金で一括返済すればいい」などと言うが、子どもの教育費や老後資金を貯めながら繰り上げ返済もしていくのは現実的ではない。自分事として、シミュレーションをするのが肝心だ。

 ローン返済をしながら、貯蓄ができるかどうかをチェックする。実は、これが最も重要なのだが、このステップを踏まずに購入している人は本当に多い。購入時に頭金や諸経費を出すとそれまで貯めた貯蓄は減る。購入後は、減った貯蓄を回復させるべく、またせっせと貯めなくてはならないし、将来の子どもの教育費のために積み立てもしていきたい。

 年間を通じた予想支出を書き出し、購入後の住居費を負担しながら、貯蓄ができるかどうかをシミュレーションしてみることが肝心だ。

 ■「コントロールできること/できないこと」の整理でリスクを縮小する

 人生には、自分でコントロールできることと、できないことがある。

 住宅ローンに関連することで言えば、景気の動向や住宅ローン金利の動きは、コントロールすることができないし、勤務先の業績が下がれば否応なく給料がダウンすることもあるかもしれない。

 一方、マイホームを買う時期や物件の予算、ローンの借入額などは、自分でコントロールすることができる。

 このように「コントロール不可能なこと」と「コントロール可能なこと」を整理してみると、住宅ローンという多額の借金をするにあたって、できる限りリスクを減らす方法が見えてくる。

 それは、「コントロールできないことを少しでも減らす」こと、そして「コントロールできる要素に適切に対処する」ことだ。頭金を十分に貯めてから買う、転勤の可能性が低い年齢になったら買うといった「適切な対処」で、住宅ローンのリスクはぐっと小さくすることができることを知っておいてほしい。 (ファイナンシャルプランナー 深田 晶恵)

 深田 晶恵(ふかた・あきえ)

 ファイナンシャルプランナー

 独立系FP会社・生活設計塾クルー取締役。「すぐに実行できるアドバイスを心がける」がモットー。著書は『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』など多数。

(PRESIDENT Online)

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