教育・子育て

学力テスト、出題のねらいは

 27日に実施された文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(学力テスト)は国語と算数・数学が行われた。「主体的・対話的で深い学び」を掲げた新学習指導要領も反映され、知識と活用力を一体的にとらえる問題構成となった。主な出題のねらいは次の通り。

 ■小学国語 文章構成考えさせる

 文章や図表などの資料を示し、読み解かせる出題が目立った。設問1では、新5千円札の「顔」となる明治期に活躍した教育者、津田梅子の業績を調べ、スピーチで紹介し合う場面を設定。文章を読んだ上で、4つの選択肢からその構成として適切な解説を選ばせる問題が出た。自分の考えが伝わるように話すことができる力などを確認した。

 設問2の記述式では、バッグの留め具などに使われる「面ファスナー」についての説明を読み、示された条件を踏まえて要約するよう求めた。必要な情報をとらえる力を確かめた。

 ■小学算数 データを読み取る

 新学習指導要領で重視される資料やデータの読み取りを通じて、日常生活の課題を解決させるねらいの出題が多かった。設問1では、調べ学習で地域めぐりをする設定で、場所や距離などが示された図表を読み、2つのコースで道のりの差などを求めさせた。

 設問3では、統計的なデータの扱いを取り上げた。図書室の学年別貸し出し冊数の棒グラフからの読み取りが出題された。また、アンケート結果の帯グラフを読み解き、児童同士の会話文を踏まえて、割合の違いを考えさせる記述式の問題も出された。

 ■中学国語 4技能の習得を確認

 「話す・聞く・書く・読む」の4つの技能の習得を確かめる問題がバランスよく出された。設問1の場面設定には新型コロナウイルス禍で普及したテレビ会議が登場。地域清掃活動をめぐる生徒らの話し合いの内容を読み、1人の生徒の発言が対話の中でどのような役割を担っているかを考えさせる問題などが並んだ。

 設問4は、焼き物づくりの体験学習に向け、校外の人との電子メールのやりとりを通して敬語の正しい使い方を確認。返信の文面を考えさせ、伝えたい事柄を効果的に記述する力が身についているかを確かめた。

 ■中学数学 身近な事象題材に

 身近な事象を題材に、数学的な見方や考え方ができるかどうかを確認する設問が目立った。四則計算や方程式、図形などの理解度を見る一方、図表も多く掲載され、読み取る力が求められる出題もあった。

 設問7では、2つのペットボトルで作った砂時計の実験がテーマとなった。砂の重さと砂が落ちきるまでの時間を比較した表やグラフを使い、「2分」をはかるために必要な砂の重さを求める方法の説明を求めた。与えられた情報を読み、課題解決に際して、数学的な表現や解釈、説明ができるかを見た。

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