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天浜線、聖火運び走る 23日のリレー初日「貴重な遺産に」

 今夏に開催される東京五輪の聖火リレーが23日から3日間、静岡県内を巡る。初日の浜松市北区のコースでは「TOKYO 2020」と書かれた特製のヘッドマークを装着した天竜浜名湖鉄道(天浜線)の臨時列車でランタンに灯(とも)した聖火を運ぶ予定だ。走行区間は浜名湖畔の西気賀駅から気賀駅の3キロ弱。沿線は天皇陛下が小学生時代などの夏休みに訪れた思い出の地で、五輪という新たな「レガシー(遺産)」が加わることになる。

 同社によると、聖火を運ぶのは白地に3色ラインが入った車両。山深い天竜区の特色を表現した「緑」、地場産品の三ケ日ミカンの「オレンジ」、浜名湖や天竜川の水を表す「青」の3色は同社のシンボルカラーでもある。アニメのキャラクターなどをデザインしたラッピング車両は宣伝になり、使用できないという。

 聖火を運ぶ列車は東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の関係者とランナーが乗車し、普段よりも低速で走行するという。同社の有友和浩常務は鉄路による聖火リレーについて「貴重な遺産になる。沿線は湖畔を眺望できる風光明媚(めいび)なエリアで、これを機に国内外に魅力を発信したい」と期待する。出発する西気賀駅では当日、地元の天竜高校吹奏楽部による演奏で五輪機運を盛り上げる。

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