ヘルスケア

大阪府、コロナ患者の入所を迅速調整 新システム導入へ

 大阪府が新型コロナウイルス感染の「第5波」に備え、入院の必要がない患者に宿泊療養施設に速やかに入ってもらうための調整システムを導入することが21日、関係者への取材で分かった。第4波で保健所業務が逼迫(ひっぱく)し、感染判明から療養先決定までの手続きが滞った反省を踏まえ、施設の空き状況などをオンラインで一元管理し、入所までの時間を短縮する。今月中の運用開始を目指す。

 新システムでは患者の健康状態や施設の空室、施設まで患者を送る車両の配置といった情報をオンライン上で管理。府内の保健所が部屋の確保や搬送などの手続きを一括して行う。

 府の方針で、入院対象ではない軽症患者らは原則、宿泊療養としている。自宅療養と比べて、宿泊療養施設には医師や看護師が存在し、重症化リスクは低い。

 吉村洋文知事も20日、第5波の感染拡大を想定し、記者団に「新規感染者はできるだけホテル療養に誘導したい」と述べた。

 府の考え方には第4波の反省が影響している。府内では1日あたり最大1260人の新規感染者が発生。保健所による施設への入所希望の確認が追い付かず、自宅などで待機する患者は一時3千人を超えた。

 待機中に症状が悪化した患者が少なくない一方、発症から10日程度が経過して回復し、入所決定時には宿泊療養の対象ではなくなる事例も相次いだ。自宅療養者も最大で1万5千人以上となり、医療を受けられないまま19人が死亡した。

 こうした事態を繰り返さないため、宿泊療養施設への入所を迅速化する。従来は業務が逼迫していないときでも調整に数日かかっていたが、新システムの導入により、早ければ感染判明当日に入所することも可能になるという。

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