教育・子育て

虐待に「ヤングケアラー」問題 大阪市の3歳児踏みつけ死

 大阪市平野区で平成31年に知的障害のある20代の長女が当時3歳の弟の腹を踏みつけて死亡させた事件で、大阪市児童福祉審議会は26日、検証結果を公表した。長女を、家族の世話を担わされる「ヤングケアラー」として支援する必要があったと指摘し、市側に改善を求めた。

 同審議会の検証部会の報告書によると、長女は6人きょうだいで最も年長で、両親に代わって育児を担わされることに強い不満を持っていた。市側は長女に負担がかかっていることを想定していたが、相談先を伝えただけだった。

 検証部会長を務めたNPO法人「児童虐待防止協会」の津崎哲郎理事長は「長女が利用する通所施設に赴いて、様子や思いを確認することはなかった」とし、事件前に対策を取っていれば、「追い込まれて事件に至ることを防げたのではないか」との認識を示した。

 再発防止策として、家庭内の養育実態や家族の関係性を考慮した上で、ケアを担う家族への対策を講じることが必要だとした。

 長女は昨年9月、傷害致死罪で大阪地裁から懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を受けた。

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