趣味・レジャー

石橋貴明さんの「貴ちゃんねるず」で山形応援 動画で村を変える (1/2ページ)

 一本の動画が村を変えようとしている。お笑いコンビ、とんねるずの石橋貴明さん(59)の人気ユーチューブ番組を手がける演出家、マッコイ斉藤さん(51)の故郷、山形県鮭川(さけがわ)村を応援する音楽動画が反響を呼び、県の公式応援歌にもなって村の知名度は急上昇。6月下旬には2人が村を支援するふるさと納税も始まった。マッコイさんの思いの根っこには、高校を出て上京する際、祖母に託された言葉があった。

 「トトロの木」バックに

 「ここで動画の撮影をしたんです」

 鮭川村を訪ね、村役場の矢口友康さん(36)が案内してくれたのは「トトロの木」。ジブリ映画「となりのトトロ」の主人公に形が似ているといわれる村の天然記念物だ。

 石橋さんとマッコイさんが結成したロックデュオ「クワとモンペ」のデビュー曲「ストレンジャー・トゥー・ザ・シティー」。スーツ姿の2人が田んぼやトトロの木をバックに、石橋さん作詞の曲を披露する。

 昨年10月に公開されると、再生回数145万超を記録。コメント欄は感謝の言葉であふれた。「鮭川村出身で今は隣町に住んでる者です。…ここで生まれたことを誇りに思う」「貴さん山形を盛り上げてくれてありがとう!!」…。

 県は翌月、県の応援ソングに決定。県庁を表敬訪問した2人を、職員300人が吹き抜けのロビーで出迎えた。モンペ姿の吉村美栄子知事にマッコイさんは「山形でロックフェスをやりたい」と持ちかけ、石橋さんは「知事、3億円ほどお金を出していただきたい。県の予算で」と真顔でたたみかけた。

 吉村知事は「いいですねえ」と述べるにとどめた。

 「いなか」グッズで返礼

 マッコイさんは生まれも育ちも鮭川村。県立新庄農業高(現新庄神室産業高)を卒業して上京し、テレビディレクターの道に。石橋さんと出会い、平成30年まで続いた長寿番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」の演出を手がけた。

 昨年6月からは、石橋さんのユーチューブ番組「貴ちゃんねるず」を演出。チャンネル登録者は開始1カ月で100万人を超え、現在は166万人。

 鮭川村支援も同番組の中で始まり、6月22日からは村のふるさと納税の返礼品に「クワとモンペ」のグッズが加わった。「いなか」を前面に出したデザインで、もんぺ柄のスエット、鮭川印のきんちゃく、米俵風のバッグなど。石橋さんが「ふるさと納税でマッコイの故郷に何か貢献できるんじゃないの」と提案したことがきっかけだった。

 元木洋介村長(73)は「マッコイさんは、講演を頼んでもすぐ応じてくれる。村のスターであり宝。おかげで村の知名度も上がってきた」。地元農協に勤める五十嵐大和さん(26)は「変化のない、若い人もいない村を、マッコイさんが元気づけてくれる」と話す。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus