教育・子育て

「東大に合格できたのはゲームのおかげ」 我慢させないほうが勉強に向かう (3/3ページ)

勉強もゲームと同じ方法で攻略できる

 【高】僕は勉強自体をゲーム感覚でやっていました。

 教科書を読むことにはあまり時間をかけず、とりあえず問題を解く。できなかったら、なんでだろうって対策を練ります。そうやって、ひたすら問題集をクリアしていく感じです。

 大学受験のときは、忘却曲線に沿って問題を出してくれる学習アプリを使って、勉強していました。学習アプリ「Quizlet(クイズレット)」は使いやすくておすすめです。

 【中村】ゲーム感覚って、わかります。

 僕はロールプレーイングゲームが好きで、勉強は自分をレベリング(キャラクターのレベルアップさせていくこと)することだと考えて、問題を解いていました。問題を一問解くごとに経験値が上がったなって。

 そして、できなくても、あまり落ち込まないです。ゲームだってプレーし始めはボコボコにやられるので、そこは織り込み済み。結果が悪くても、あまり落ち込まないで、ほかのアプローチを考えたり、努力が足りないと考えたりするマインドセットはゲームで養われたといってもいいかもしれません。

 【岡本】あと、ゲームの意外な効用としては、覚醒効果があると思います。受験の時は、朝一番にゲームをやると興奮して、目が覚めた。コーヒーより、よっぽど効きますよ。

 --ありがとうございます。いろんな意味で、ゲームは勉強に効果的ってことなんですね。驚きました。これからは子どもがゲームしているときの見方を変えていこうと思います。

 「子どもがゲームの何を楽しんでいるのか理解しよう」【藤本徹准教授:談】同じゲーム好きの子でも、小山さんがボーナスシーンを見るのが好きだったり、高さんは自分でクリアするのが好きだったり、どこにおもしろさを感じているかは人それぞれでした。

 親御さんには、まず、子どもがゲームのどこにおもしろさを感じているのか知ってほしいと思います。「やるべきことをして、ゲームをする」と、「決まった時間に電源が落ちるようにする」では、効果的なルールに幅がありますが、ゲームを敵対視したままでは、それはわかりません。ゲームを通じたコミュニケーションでわが子がどんなタイプかがわかってくると、親子共に納得感のある有効なルールをつくることもできるでしょう。(フリーランスライター 加藤 紀子)

 東京大学大学院情報学環 藤本徹准教授

 慶應義塾大学環境情報学部卒。民間企業等を経てペンシルバニア州立大学大学院教授システム学博士課程修了。博士(Ph.D.)。専門は教授システム学、ゲーム学習論、オンライン教育。著書に『シリアスゲーム』(東京電機大学出版局)、『ゲームと教育・学習』(共編著・ミネルヴァ書房)、訳書に『幸せな未来は「ゲーム」が創る』(早川書房)など。

 加藤 紀子(かとう・のりこ)

 フリーランスライター

 ライター。子育てが一段落してから教育関係の取材・執筆を本格的に開始。教育専門家に取材したことから得た知見や、国内外の最新研究から得た子育てのコツを盛り込んだ初の著書『子育てベスト100』は現在16 万部のベストセラーに。1男1女の母。

(PRESIDENT Online)

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