初めての就活、何も分からずモヤモヤ… 悩みは1人で抱え込まないで

2016.3.26 17:12

 【Q】初めての就職活動で、これでいいのか分からず、モヤモヤしています

 【A】人と話すことで、気持ちが整理できることも。いつもとは違った人と話すのもお勧めです

 3月の後半になると、就職情報サイトでプレエントリー(事前登録)した企業から、会社説明会やエントリーシート提出の案内が来るなど、就職活動が一気に進んでいる学生さんも多くいらっしゃるかもしれません。逆に「まだそんなに進んでいない…」とちょっとドキドキしている方もいそうですね。

 この時期、さまざまな社会人、就職活動生と出会い、たくさんの刺激を受ける一方で、「思ったように進まない」「何がしたいのか分からなくなってきた」とモヤモヤした気持ちになることもあります。そんなときには、周りの人に話すことで、自分の考えを整理してみましょう。話す内容は「企業選びの軸が分からない」「ほかの学生と比べてしまい自信が持てない」など、何でも大丈夫です。

 就職みらい研究所の調査では、平成28年3月に卒業予定の先輩たちで、就職活動の相談を誰にもしていない人は、2割未満。8割以上の学生が、誰かしらに就職活動についての相談をしています。

 相談相手として最も多いのが「以前からの友人」で51・8%、次いで「家族」(51・5%)「大学の先生やキャリアセンター・就職部など」(46・4%)となっています。

 ここで注目したいのは、半数近い学生が「大学の先生やキャリアセンター・就職部など」に相談している点です。毎年多くの就活生を見届けているので、友人や家族とはまた別の角度からの視点やアドバイスをもらえることも多いのではないかと思います。

 大学の関係者をはじめとしたさまざまな大人に相談することで、悩み解決の糸口が見えてくるかもしれませんね。最初はちょっと緊張するかもしれませんが、ぜひ「いつも話す人」以外の方と話してみてください。年上の社会人と話すことは、面接の練習にもなります。「先輩訪問で社会人と話すことに慣れていたから面接では緊張しなかった」という学生さんもいます。

 大事なのは、悩みを1人で抱え込まないこと。就職活動を終えた先輩たちからも「改めて自分を支えてくれている人の存在を感じた」など、相談することで絆が強まったという声もあります。(リクルートキャリア『就職みらい研究所』研究員 杉村希世子)

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