「スニーカー通勤」に商機

2018.5.14 14:47

 スポーツ庁が奨励する「スニーカー通勤」を商機と捉え、小売りやメーカー各社がスーツに合うスニーカーなどの品ぞろえを充実させている。働く人に歩きやすさや運動不足解消をアピールし、職場での定着を図る。

 大阪市の大丸梅田店では、スニーカーとジャケットやスーツを合わせた商品展示を紳士服売り場などで取り入れ、販売を強化する。スニーカーの売り場ではイタリアのブランドものなどが売れ筋で、担当者は「(スニーカー通勤が)クールビズのように定着すれば、さらに販売が増える」と期待する。

 はるやま商事は、スーツに合うよう質感にこだわって開発した黒革の「レザースニーカー」を3月に発売。新社会人などの購入が目立つという。スポーツ用品販売のゼビオは、企業のオフィスに出張して足型を無料測定するサービスを実施し、個人に合ったスニーカーを提案している。

 スニーカーに合うスーツとして、青山商事が「ザ・スーツカンパニー」で販売する「エアテックスーツ」は、伸縮性や速乾性が特長。担当者は「自転車通勤の増加で、機能性を加えたスーツはここ数年伸びている」と話す。

閉じる