「歴史的な展覧会」、フェルメール展が上野の森美術館で開幕!

2018.10.5 15:05

 上野の森美術館(東京・上野公園)で5日開幕した「フェルメール展」。4日、初日を前に開会式と内覧会が開かれ、光の魔術師とも称される17世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメールの傑作群が披露された。来年2月から大阪でも一部異なる作品が展示され、東西を通して回れば最大10作品を鑑賞できる。

 「これは一つの事件。歴史的な展覧会です」。日本側監修者の千足伸行(せんぞく・のぶゆき)成城大名誉教授は展示の意義を強調する。43歳の若さで世を去った画家の現存作は35作品前後とされ、今回は国内展では最多の9作品が展示されるからだ。来年2月16日から大阪市立美術館で巡回する大阪展を合わせて訪れることで、全作品の3割近い10作品が鑑賞できる絶好の機会となっている。

 内訳は東京展で9作品(うち2作品は期間限定)、大阪展で6作品を公開。「牛乳を注ぐ女」「ワイングラス」「真珠の首飾りの女」「赤い帽子の娘」の4作品は東京のみ、「恋文」は大阪のみとなる。

 近年は欧米各地に散らばる所蔵館や国内展を巡り、“全点踏破”を目指す美術ファンも増えている。

 この日の開会式には、オランダのイングリット・ファンエンゲルスホーフェン教育・文化・科学相のほか、主催者の宮内正喜・フジテレビ社長、飯塚浩彦・産経新聞社社長らが出席し、歴史的な展覧会の開催を祝った。

 上野の森美術館での「フェルメール展」は、待ち時間短縮のため「日時指定入場制」を導入します。希望の日と時間枠を選び、インターネットなどからチケットを事前購入する方式。現在11月末までの「前売日時指定券」を販売中です。「当日日時指定券」は、余裕のある枠のみ販売。来場者全員に女優の石原さとみさんが担当した音声ガイドを無料貸し出しします。

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