堺のご当地料理に「古代米料理」と「鍬焼料理」認定

2019.12.6 10:36

 「堺と関わりが深い歴史やストーリーを持つ」など一定のコンセプトを持ち、堺市内にある複数の飲食店で提供されている「ご当地料理」を改めて発掘、支援するシティプロモーション認定事業で、同市は令和元年度分として、「古代米料理」と「鍬(くわ)焼料理」を認定した。

 古代米料理は、同市美原区で栽培されている古墳時代のコメを使った料理で、プチプチした食感と素朴な味わいが魅力。市役所本館地下食堂「森のキッチン」の「さかい古代米弁当」▽「ミュージアムカフェ 風遊(ふらり)」(美原区)の「黒姫山古代バーガー」▽「無印良品イオンモール北花田」(北区)の「ジビエカレー」-などが代表的。

 鍬焼料理は、古墳の築造時に使われるなど堺の鉄加工技術を象徴する鍬を使った肉料理。江戸時代に仏教の影響で肉をおおっぴらに食べることができなかった農民らが、納屋に隠れて鍬などで肉を焼いたことが起源とされる。焼き肉店「はや総本店」(堺区)の「鍬焼ランチ」▽「ステーキの店 徳庵」(同)の「鍬焼コース」-などがある。

 認定された料理には、PR費の一部を補助。これまでに、あなごを使った「堺あなご料理」、白みそを使った「かもしランチ」、お茶を使った「利休の一期一会料理」、古墳の形をした「堺カギ穴ごはん」が認定を受けている。

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