最上川が4カ所で氾濫 山形で流域住宅に浸水

2020.7.29 10:00

 停滞する梅雨前線や低気圧の影響による大雨で、山形県を流れる最上川は28日深夜から29日朝にかけて4カ所で氾濫した。いずれも流域住宅への浸水被害が発生している。県内の広範囲で大雨や洪水の警報が引き続き発令されているが、県によると、29日午前8時時点で人的被害や行方不明者の情報は確認されていない。

 国土交通省新庄河川事務所によると、氾濫したのは大石田町の横山、大石田、豊田の計3カ所と、大蔵村白須賀の1カ所。県は被害状況の把握を急ぐ。

 JR東日本仙台支社によると、河川水位が規制値を上回り、山形新幹線は山形-新庄間で運転再開のめどが立っていない。山形-福島間は29日昼をめどに再開を予定している。在来線の奥羽本線や陸羽西線などにも始発から影響が出ている。

 山形県は29日、県内31市町村に災害救助法の適用を決めた。国と県が市町村に代わって避難所運営などの費用を負担する。

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