新型コロナウイルスの国内感染確認から15日で1年 重症者最多900人超

2021.1.16 12:00

 新型コロナウイルスの感染者が国内で初めて確認されて15日で1年となった。国内では7029人の新規感染者が確認された。7000人超は9日以来で、死者は61人が報告された。厚生労働省によると、重症者は前日から14人増の934人で最多を更新した。

 東京都では新たに2001人の感染が確認され、累計は8万2069人となった。7府県に先駆けて首都圏の1都3県に緊急事態宣言が再発令されて1週間を迎えたが、都内を中心に医療提供体制の逼迫に懸念が強まっている。このほか感染が多かったのは、神奈川872人、大阪568人など。死者は大阪12人、神奈川10人、北海道6人など。

 田村憲久厚生労働相は15日の記者会見で国内で初めての感染者確認から1年となったことに触れ、「一致団結して新型コロナを制御することに全力を傾ける」と語った。

 厚労省は同日、ワクチンについて都道府県向けの説明会を開催。自治体が「基本型施設」に指定する全国約1万カ所の医療機関や体育館などに超低温で保管できる冷凍庫を置き、そこを起点に地域の他の施設にワクチンを配分する体制整備の方針を示した。

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