ウクライナ最高会議(議会)によると、ビクトル・ヤヌコビッチ政権崩壊により大統領代行に任命されたアレクサンドル・トゥルチノフ議長(49)は2月24日、首都キエフを訪れた欧州連合(EU)のキャサリン・アシュトン外交安全保障上級代表と会談し、EUとの関係を強化する連合協定をすぐに締結するよう求めた。
トゥルチノフ氏は、欧州統合路線を進め、EUの支援を受けることが「ウクライナが安定して民主的に発展するために重要だ」と強調。アシュトン氏はウクライナ支援の用意があると表明したという。連合協定はヤヌコビッチ政権が昨年(2013年)11月に締結を棚上げし、反政権デモの引き金となった。
一方、政変で首都キエフを事実上追われたヤヌコビッチ氏に代わる大統領を選出する前倒し大統領選挙の立候補者受け付けが25日、始まった。
3月30日まで受け付け、5月25日に投開票される。今回の政変を主導した反ヤヌコビッチ政権側3党の党首らが出馬に意欲を示しているほか、ヤヌコビッチ政権時代の与党、地域党からは東部ハリコフ州のドプキン知事が24日夜、出馬する意向を明らかにした。