かつてヨーロッパの多くの国々を支配し、「日没なき帝国」とたたえられたハプスブルク家の栄光を今に伝え、オーストリア・ウィーンの人気観光スポットにもなっている「シェーンブルン宮殿」が新たに宿泊できるように生まれ変わり、4月30日から予約を開始する。これまで1441室あるうちの45室だけが昼間の時間帯に限って一般公開されていたが、今後は王朝気分で宮殿の夜を過ごすことができそうだ。
宿泊にあたっては40万ユーロ(約5600万円)をかけて改装。部屋はすべてスイートルームで、赤と白を基調としたインテリアの随所にはゴールドが散りばめられ、とても豪華な印象だ。また、マリア・テレジア型シャンデリアと呼ばれる、金属板アームをクリスタルガラスで挟み込み、一本一本真鍮(しんちゅう)線を用いて両端を花形のクリスタル飾りで留めた手の込んだアンティークなシャンデリアが頭上に輝く。
2つのベッドルームに、キッチンとダイニングルームが付いて4人は泊まれるという。ちなみに1泊1人あたり699ユーロ(960ドル・約10万円)から。
さらに優雅な宮廷生活を求めるなら追加料金を支払って、執事やシェフを雇ったり、馬車での移動もできる。