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愛と憎しみの「スター・ウォーズ」 幅允孝 (2/6ページ)

2015.12.6 10:30

「スターウォーズ」のプロモーションでずらりとならんだストーム・トルーパーのレプリカ。彼らは大量に生まれては大量に消えていく=2015年10月20日、中国・首都北京市(ロイター)

「スターウォーズ」のプロモーションでずらりとならんだストーム・トルーパーのレプリカ。彼らは大量に生まれては大量に消えていく=2015年10月20日、中国・首都北京市(ロイター)【拡大】

  • 「スターウォーズはいかにして宇宙を征服したのか」(クリス・テイラー著、児島修訳/パブラボ、4104円、提供写真)
  • 【本の話をしよう】ブックディレクター、幅允孝(はば・よしたか)さん(山下亮一さん撮影、提供写真)

 思わぬ「拡張」を続け

 「スター・ウォーズ」は、もはや映画というジャンルでは括(くく)り切れず、ドリンクのノベルティーだったり、アミューズメントパークのアトラクションだったり、日常のいろいろな場所で僕らとの接点をもつ。数多(あまた)生み出され続けるパロディーも含めて。そんな様に広がる「スター・ウォーズ」の世界がなぜ形づくられたのかを検証した本が今回紹介する『スター・ウォーズはいかにして宇宙を征服したのか』なのである。

 著者のクリス・テイラーは、SNSやテクノロジーに関する世界屈指のニュース・ウェブサイト「Mashable」の副編集長を務めるベテランジャーナリスト。そして、「スター・ウォーズ」シリーズの熱狂的信奉者でもある。まあ、皆さんの想像通り、「筋金入り」という感じの人ですね。その「究極のファン」である彼が、自身の好奇心の赴くまま「スター・ウォーズ」の脚本家やプロデューサー、マーケティング担当者など、作品を裏側で支えた人たちを訪ね、話を聞くというのが内容の骨子になる。ところが、それだけなら人気のある映画作品の一側面を別の角度から照らす「よくある一冊」にしかならなかっただろうと僕は思う。しかし、この本の最も大きな特徴は、テイラーが映画というよりも世界全体を覆う現象として「スター・ウォーズ」を語る点である。

<ストーム・トルーパー> 数が多いほど見栄えが良くなる

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