最新作「エピソード7/フォースの覚醒」の欧州公開に合わせて訪英し、ファンにサインをするジョージ・ルーカス監督(右)=昨年12月16日、ロンドン(AP)【拡大】
米SF映画の金字塔「スター・ウォーズ(SW)」シリーズの生みの親、ジョージ・ルーカス監督(71)が、自分の手を離れ米ディズニーによって製作されたシリーズ最新作「エピソード7/フォースの覚醒」(J・J・エイブラムス監督)をあからさまに批判したうえ、自分がSWの全権利を米ディズニーに売却したことを「奴隷業者(ホワイト・スレーバーズ)に(SWを)売ってしまった」と嘆いたことで、米娯楽業界が騒然としている。ルーカス監督は「奴隷業者」発言こそ謝罪したが、エピソード7の作風に関してはSWのオールドファンからも非難や不満が出ており、これを機にSW論争に火が付きそうだ。
「私はSWを単なるSF映画だとは思っていない。SWはメロドラマであり、すべての家族の問題を描いているんだ。ところがディズニーは(SWを)メロドラマではなく、ファンを喜ばせるためのレトロ(懐古趣味)なSF作品にしようとしていた…」
昨年12日31日付の米紙ロサンゼルス・タイムズや英紙デーリー・メール(いずれも電子版)などによると、昨年12月25日、米CBSテレビの朝の報道番組に登場したルーカス監督はこう切り出し、今回、ディズニーが作ったエピソード7が「懐古趣味」をアピールしていることについて「嫌いだ。私が作ったSWは宇宙船も惑星も(前作とは)全く違うものになるよう懸命に努力した」と強調。