さまざまな歌声でクリスマスを楽しむ メアリー・J・ブライジ、定番シナトラ…etc.

2013.11.20 16:30

 まだ1カ月以上もあるのに、街はクリスマス模様。なかなかそんな気分になれなくても、心温まるクリスマスソングに耳を傾けてリラックスしたり、気分の盛り上がるパーティーソングを聴いて年末に向けて英気を養ってみてはいかが?

 今年一番のオススメCDは、ヒップホップ・ソウル界の女王であるメアリー・J・ブライジの「メアリー・クリスマス」。ホイットニー・ヒューストンのバラードを筆頭に、セリーヌ・ディオンやマイケル・ブーブレのクリスマス関連のアルバムを手掛けてきたデヴィッド・フォスターがプロデュース。深みのあるぜいたくな歌声をたっぷりと堪能できる内容になっている。

 王道では、フランク・シナトラの「クリスマス~ホワイト・クリスマス、きよしこの夜~」。スタンダードの他に、シナトラがクリスマスシーズンに宿り木の下でキスをする英米での風習を共作で歌にした、ほほえましいラブソング「ミスルトゥ・アンド・ホリー」なども収録。

 達郎の1人アカペラ

 日本人のクリスマスの定番といえば、山下達郎の「クリスマス・イヴ」だが、今年はアルバム「シーズンズ・グリーティングス」もぜひ。達郎ならではの多重録音による1人アカペラに、服部克久によるフルオーケストラという組み合わせで、1993年に発表された名盤が20年を経て新たにリマスターされ、ファンクラブ向けの音源なども追加で収録。この20年間の時の流れを回顧しながら聴きたい。

 カップルやプレゼントにも最適な、シー&ヒム「彼女と彼のクリスマス」。女優でもあるズーイー・デシャネルとシンガー・ソングライターのマット・ウォードの2人組だ。スタンダードに、ビーチボーイズやカーペンターズもカバー。特製カードが同封されたオシャレ感もすてき。

 そしてにぎやかなパーティー向けには、80年代のクリスマスのヒット曲を集めた「ナンバーワン・エイティーズ Xmas」や、マライア・キャリーやデスティニーズ・チャイルド、マイケル・ジャクソンらスーパースターの歌を集めた「クリスマス・ワンダー」を。

 カジュアルな雰囲気からアーバンゴスペルまで多彩な歌声で楽しめる「グリー〈シーズン4〉ザ・クリスマス・アルバム Volume3」も珠玉の一枚。これは家族向けにどうぞ。(音楽ジャーナリスト 伊藤なつみ/SANKEI EXPRESS)

 ≪メアリー・J・ブライジ「メアリー・クリスマス」≫

 バーブラ・ストライサンド、マーク・アンソニーといった大物から、イギリスの若手人気シンガー、ジェシー・Jら参加。ゴージャスな一枚。2625円。

 ≪フランク・シナトラ「クリスマス~ホワイト・クリスマス、きよしこの夜~」≫

 20世紀最高のエンターテイナーといわれただけに、楽しい気分になれる。一家に一枚の名盤、価格もお得。1200円。

 ≪山下達郎「シーズンズ・グリーティングス」≫

 誰でも親しめるような多彩なクリスマスソングを歌い上げ、見事な1人アカペラで魅了する。自身のライナーノーツ付き。全22曲収録。2300円。

 ≪シー&ヒム「彼女と彼のクリスマス」≫

 アコースティックやセミアコギターを伴奏に歌う柔和な雰囲気は、暖炉の前で聴いているかのよう。シンプルだからこそ染みる歌声。2415円。

 ≪「ナンバーワン・エイティーズ Xmas」≫

 ワム!「ラスト・クリスマス」を筆頭に、クイーン、ビリー・ジョエル、RUN-D.M.C.、ホール&オーツ、NKOTBなど、全17曲収録。1890円。

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