ロイヤル・ワラント(王室御用達)お薦めのカクテル 青木冨美子

2015.1.22 11:20

 【ワインのこころ】

 英国政府観光庁とロイヤル・ワラント(王室御用達)を所有する英国最古のワイン&スピリッツ商『ベリー・ブラザーズ&ラッド(以後BB&R)日本支社』の合同新年会がありました。ロイヤル・ワラントは、エリザベス女王陛下、エディンバラ公、プリンスオブウェールズのいずれかに5年以上納品またはサービスしていることが条件で、リッツホテルやジャガー、ダックス、スマイソン、コカ・コーラやハインツなど1000以上の商品やサービスが授与されています。

 1698年創業のBB&Rは紅茶やコーヒー、たばこやカカオを扱っていましたが、200年ほどしてワインやスピリットにフォーカス。エドワード7世(在位1901~10年)の皇太子時代に作った『ザ・キングス・ジンジャー』は、ホロなしの車で日々動き回る皇太子の体を気遣った侍医から「滋養に富み、毎日飲んでも飽きないリキュールを」と頼まれて完成させた逸品で、材料はジンジャーと爽やか風味のレモンオイルと砂糖だけ!

 新年会ではキングス・ジンジャーとスパークリングワインを1対2で割ったキングス・ジンジャー・ロワイヤル=写真=が登場しました。レモンの香りと甘さが広がり、ショウガの刺激が心地良いテイスト。キングス・ジンジャー30ミリリットルとリンゴジュース80ミリリットルとミネラルウオーター40ミリリットルを耐熱ガラスに入れてレンジで加熱、仕上げにレモンスライスを1枚浮かべたホット・ジンジャーアップルも大寒を迎えたこの時期には最適です。(ワインジャーナリスト 青木冨美子/SANKEI EXPRESS)

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