【CAのここだけの話♪】〈フィンランドの魅力〉通り過ぎるなんてもったいない!
SankeiBizの読者の皆さんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第12回は、フィンランドの航空会社で乗務4年目の藤原律子がお送りします。
皆さん、フィンランドにどんなイメージをお持ちですか? ヨーロッパへ出張したことのある方に聞いたところ、「フィンランド経由だったけれど乗り継ぎだけで…機内も仕事に追われ…残念ながら印象ゼロ」、と何とも悲しい反応をいただくこともしばしば。
ヘルシンキ空港は、日本から一番近いヨーロッパ、乗り継ぎもスムーズにいけば35分で完了、という便利さで多くのビジネスマン、ビジネスウーマンの方にご利用いただいております。ただ、足早に次のゲートに向かわれるお客様の背中を見送りながら思うのです…。
「素通りなんてもったいない! フィンランドを知って頂きたい!」
そこで今回は短い乗り継ぎ時間や、機内で出来るユニークな北欧体験についての「プレゼンテーション」にお付き合いいただきたいと思います。
▽知っていますか?フィンランドは今年100歳を迎えます!
皆さんがフィンランドと聞いて、思い浮かぶことは何でしょうか? 男性の方だと、F1レーサーのキミ・ライコネン、女性の方だとmarimekko(マリメッコ)などのアパレルブランドでしょうか? フィンランドは、今年の12月6日に独立100周年を迎えます。スーパーなどではsuomi(フィンランド)100のロゴが入った限定パッケージのガムやチョコレートなど記念グッズが数多く売られています。ちなみに私たち乗務員も、制服に記念のピンバッチをつけてお祝いしています。
▽あなたが最後にサンタクロースに会ったのはいつですか?
フィンランドを語る上で忘れてはいけないのが、サンタクロースです。北極圏近くのロバニエミという街に住んでいるサンタさんですが、クリスマス近くになると少し早めに日本へやってきます。オフィシャルエアラインである弊社の飛行機で…。
雪が少ないのでソリでは着陸できないそうです。日本では施設を訪ねたり、子供達と触れ合ったりと忙しいそうですが、皆さんも機内で隣を見たら、サンタさんが…、なんてことも夢ではありません。そんな時は、仕事の手を休めてサンタさんとの時間を楽しんでください。サンタさんには、国籍も、大人も子供も関係ありません。「今年もいい子にしてた?」と話しかけてくれることでしょう。
▽空港でユニーク北欧体験!
ビジネストリップの際、航空会社のラウンジを利用される機会も多いかと思いますが、ヘルシンキ空港のラウンジは、フィンランドのこだわりに溢れていることにお気づきでしょうか? ここで使われる食器、ファブリック、家具はマリメッコ、iittala(イッタラ)、artek(アルテック)などどれもフィンランドを代表するブランドばかりなのです。
間もなくフィンランドには日照時間の短い、長い冬がやってきます。冬の間、人々は家で過ごす時間を非常に大切にします。
そんな日常をそのまま再現したのが22番ゲート近くにあるラウンジの1つ、「Almost@Home」です。マリメッコの優しくも元気な色使い、座り心地を研究し尽くされたソファ、外の寒さも忘れさせるランプの暖かい光など、精神的な豊かさにこだわるフィンランドの人々の思いが至る所に詰まっています。ラウンジでは、温かいお食事、日替りスープ、自慢のチョコレートやビスケットなどのお菓子も沢山用意されています。フィンランドの一般家庭に招かれた気分でぜひ寛いでみてください。
さらに時間がある方には、併設されたフィンランド式のサウナもオススメです。
▽機内で運が良ければあの感動体験も!
冬限定の特等席、ご存知ですか? 機内で好まれる席といえば、誰にも邪魔されない窓側? もしくは自分のタイミングで席を立てる通路側? それとも非常口付近の席? 冬の時期私がオススメしたいのは、窓側しかも機内左側です。
冬の間、ヘルシンキ発日本行きの機内では、オーロラに遭遇することがあります。と、いっても気まぐれな自然の力なので、お約束は出来ませんが、運がよければ緑色に輝く壮大なオーロラのカーテンをお楽しみいただけます。タイミング的には、機内サービス後、お休みいただいている頃なので、アナウンスでご案内することは控えさせていただいていますが、前もってお声かけいただければ個人的にお知らせしています。暗い機内から眺めるオーロラ、しばらくのあいだパソコンを閉じ、非日常の空間を満喫してみるのはいかがでしょうか。
Finlandの味をお楽しみください! ご利用クラス、時期によってメニューは異なりますが、弊社のビジネスクラスでは、例えば夏はザリガニを使ったスープ、冬はトナカイの煮込みなど、季節のフィンランド料理もご提供しています。
ザリガニもトナカイも、少し癖があると感じるお客様もいらっしゃいますが、お口に合えばあなたもフィンランド通、万が一ご期待に添えなかった際は…武勇伝の1つとしてご自慢ください! この他にも日本路線では、全クラス共通で、フィンランドでNo.1のシェアを誇るKARHU(カルフ)という地ビールもご用意しています。さっぱりした喉越しで、どのお食事とも相性がよいのでぜひ!ちなみにカルフとは、フィンランド語で「熊」という意味です。
▽お土産で差をつけたい方には…
お土産もMade in Finlandで! 機内で購入可能なお土産としてオススメしたいのは、フィンランドの名刺代りとも言える老舗菓子ブランド、Fazer(ファッツェル)社のチョコレートです。濃厚なミルクチョコレートとコーヒーの組み合わせは、フィンランド人のイチオシです。この他にも、北欧地域で食べられるサルミアッキも販売しています。こちらは表現し難い独特な味わいなので、賛否や好みが別れる事もあるようですが、興味のある方はぜひ。本命のお土産としてはオススメしませんが、ユニークな北欧体験はお約束します。
お洒落なお土産で周りと差をつけたい、そんな方にはイッタラのグラス、マリメッコアイテム、オーガニックのブルーベリーパウダーなどオススメします。雪の結晶を思わせるイッタラのグラスは、Ultima Thule(ウルティマツーレ、氷と雪に覆われた最北の神聖な地の意)とよばれ、フィンランドの大自然が凝縮されたデザインとなっています。ブルーベリーパウダーは、ヨーグルトやスムージーに混ぜると色鮮やかで栄養効果も高く、私もステイ中の朝食のお供にしています。
駆け足で進めてまいりましたが、私のプレゼンテーション、いかがでしたでしょうか?
忙しい出張スケジュールの合間でも、お腹も心も、そしてお土産も、北欧スタイルでご満足いただけることをお約束します。次回の乗り継ぎの際に「採用」していただけることを期待して、機内でお待ちしております!
※ご紹介した機内食、お土産の種類は定期的に変更しています。予めご了承ください。
【プロフィル】藤原律子
ふじわら・りつこ 岡山県倉敷市出身。大学は外国語学部英米語学科卒。在学中オーストラリアに1年の交換留学。卒業後留学カウンセラーとして半年勤務し、アジア系航空会社に転職。香港を拠点とし約8年乗務。欧州の航空会社へ転職後、現在4年目。現在興味があることは、医療通訳と、同僚から習うフィンランド語。
◇
このコーナーはエアソルに登録している外資系CAが持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。内容は随時更新します。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。