【CAのここだけの話♪】〈パイロットとの恋〉ドラマのようにはいかない?
SankeiBizの読者の皆さんにだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第15回は香港の航空会社に日本人CAとして乗務4年目の碇のぞみがお送りします。
みなさんはCAの恋愛事情を思い浮かべると、どのような恋愛を想像しますか。よく松嶋菜々子さんの「やまとなでしこ」や木村拓哉さんの「グッドラック」みたいなドラマの様な恋愛を想像される方が多いのではないでしょうか。
木村拓哉さんのようなカッコよく男前なパイロットとの恋愛を想像されがちですが、そんなパイロットに出会うことはかなり稀で、ほとんどのパイロットが結婚しているか、彼女がいたり、はたまた飛行機に夢中で女性も目に入らない、といった人も少なくありません。
今回はドラマとは違ったもっと現実的で、あまり知られていない「CAとパイロットの恋愛事情」について赤裸々に語らせていただきます。
▽どうして航空業界同士の恋愛が多いのか
私たちCAの多くは不規則で一日の多くを空の上で過ごすため、他の業種の人とは中々出会うことは少ないです。そのため、よく同じフライトになるクルーやパイロット、地上職の人と恋愛に発展しやすい環境にいます。中でもパイロットは一番身近で仕事をしており働いている時間帯も似ていることから一番恋愛に発展しやすいです。
▽クルーからパイロットにアプローチをする場合
みなさんは私たちクルーがどうやって他のクルーの目を盗んで、パイロットにアプローチしているか不思議に思われているかもしれません。私たちクルーなりのパイロットへのアプローチ・恋愛テクニックを紹介していきたいと思います。
ステイ先のクルー全員で食事に行く際が一番クルーとパイロットがお近づきになりやすいです。制服とは違ったお互いの一面を見ることができ、気軽に話ができるためステイから帰ってきたクルー同士で付き合っていることもあります。
次に多いのが、友人からの紹介です。クルーの中には自分から声をかけたりすることが出来ない人や同じ会社の人と付き合って噂になるのを心配する人もいるため、友人の紹介で他社のパイロットと連絡を取り、付き合う場合もあります。
パイロットにお茶やコーヒーを出す際に、素敵なパイロットがコックピットにいると誰が持っていくかで必死に笑顔での競争が起こることもあります。たまに男性クルーでもイケメンパイロットと話しているとそれだけで嫉妬させることもあるため、四面楚歌のような状態になることもあります。
▽パイロットからクルーへのアプローチ
私の友人のパイロットから聞いた話ではありますが意外にも、フェイスブックやインスタグラムのようなSNSを通じてアプローチすることが多いそうです。
フライト中は忙しくて中々アプローチできないままフライトを終えてしまったパイロットが、もう少しあのクルーと話してみたかったと思いメッセンジャーなどで連絡を取るそうです。彼らのメッセージでは「今日はフライトお疲れさま、今度コーヒーでも」と極めてシンプルに送るそうです。「今度飲みに行こう」や「食事でも」というと相手にプレッシャーを与えてしまうことがあるので最初の誘いはコーヒーからだそうです。確かに誘われる側もコーヒーだけならと、気軽に行くことができますね。
またみんなで写真を撮った際に連絡を聞いて写真と一緒にメッセージのやり取りを始める人もいます。「写真撮ったから送るよ」というと周りの目を気にせず連絡先を交換することができ自然に連絡を取ることができますね。
▽いろんなカップルの恋愛事情
連絡を取りあった中で付き合いに発展しても、お互いの不規則な生活や他のクルーやパイロットへの嫉妬で付き合ってもすぐに別れてしまうカップルもいます。
どんなカップルが続いているのか長年付き合い結婚しているクルーとパイロットのカップルに話や秘訣を聞いて見ると、「毎朝のおはよう・寝る前のおやすみ」メールを欠かさないことや相手の仕事・状況を理解することが大切だそうです。お互いにフライトで多忙な日々を過ごす中で、朝や夜に自分のことを思ってのメールがどのクルーもパイロットも一番嬉しいそうです。
パイロットやクルーは特殊な仕事であるためストレスや悩みも様々あります。一見華やかそうですが力仕事で接客をするクルーという仕事、たくさんの責任とプレッシャーの多いパイロットという仕事をよく理解し尊敬し合うことが大切です。
クルーやパイロットの恋愛に関わらず他の仕事でも、お互いの仕事や立場を理解し尊敬することで忙しくてあまり会うことのできない恋愛やライバルの多い恋愛も上手くいくと思います。
【プロフィル】碇のぞみ
いかり・のぞみ 立命館アジア太平洋大学出身、卒業後 アメリカのサンディエゴに2年間留学し香港のLCCの航空会社でCAとして働く。
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このコーナーはエアソルに登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。内容は随時更新します。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。
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