【CAのここだけの話♪】〈香港プチ旅行〉乗り継ぎ便までの時間を有効活用

 
瀬尾夏未さん

 SankeiBizの読者の皆さんだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第16回は香港の航空会社で乗務4年目の瀬尾夏未がお送り致します。

 読者の皆様は香港国際空港を訪れたことはございますか? その昔、世界一着陸が難しい空港として有名だった啓徳空港(旧・香港国際空港)は香港の中心近くに位置し、香港の空の玄関口として親しまれてきました。あの着陸が見られなくなると多くの航空ファンに惜しまれつつ、1998年、啓徳空港は閉鎖され、現在の空港は香港の中心地から約40キロ離れた位置に移動しています。

 香港で唯一の空港でもある新・香港国際空港はアジアのハブ空港の一つと称され、私が乗務する便には乗り継ぎで香港国際空港を利用されるお客様がたくさん搭乗していらっしゃいます。

 そんな中頻繁にお客様に聞かれるのが「乗り継ぎの便まで時間があるのだけれど、どう過ごしたらいいかな?」という質問です。

 香港中心部から離れた位置にある香港国際空港。今回は短いトランジットの時間を利用し、いかに効率よく香港を満喫して頂けるかという部分に焦点を置き、耳寄り情報を提供させて頂こうと思います。

▽まずは両替…クルー御用達、レートの良い両替の裏技

 読者の皆さんは映画や小説の舞台にもなった巨大雑居ビル、チョンキンマンション(重慶大厦)をご存知ですか? 香港国際空港から赤色のタクシーで約30分(約400香港ドル)の所に位置するこのビル内にはバックパッカー御用達の格安宿やレストラン、そして香港でも一番レートが良いと言われる両替所が集まり、世界各国からたくさんのトラベラーが訪れる有名スポットです。

 確かにチョンキンマンションでの両替はレートはとても良いのですが、乗り継ぎ便の時間が迫る中、わざわざ30分もかけて市内まで出向き、さらにチョンキンマンション内にあるたくさんの両替所の中からレートの良いお店を探すのは時間も手間もかかり大変です。

 そんな時にお勧めなのが香港国際空港内にあるTravelexでの両替。

 一緒にフライトした香港人クルーから教えてもらった時は「空港で両替なんて、レート良くなさそう…」と半信半疑でしたが、この裏技を使えば誰でもお得に両替をすることができます。その裏技とは…?

 なんと、Travelex Hong Kongのウェブサイトで両替通貨と両替額の事前予約を済ませておくだけでいいんです。三日前の事前予約と最低2000香港ドル以上の両替が条件ですが、両替の事前予約を行なった場合、空港店舗の掲示板に表示されているレートとは異なる事前予約者専用のレートで両替をすることが出来るので、香港で一番レートが良いと言われているチョンキンマンション内にある両替所に引けを取らないお得なレートで両替をすることが出来ます。

 両替が済んだら空港から出て街へ出かけるだけ? いえいえちょっとその前に…。

▽観光ショピングへ…スーツケースを預けて手ぶらでお出かけ

 限られた時間の中での観光やショッピングにスーツケースをゴロゴロ持って行くのは面倒ですよね!

 そんな時にお勧めなのが、ターミナル2の三階にあるBaggage storage。1時間1個12香港ドル、又は1日1個140香港ドルという良心的な価格でスーツケースを一時預けることが出来ます。この施設は、よく空港や駅構内で見かけるコインロッカーとは異なり、空港のチェックインカウンターの様な所で荷物を預けるシステムです。空港内にある施設ということもあり、朝の5時半から夜の1時半まで営業しているので、早朝や深夜発着便でも利用できお勧めです。

 さて、お出かけの準備が整いました! 時間もないところですのでまずはプチ観光へ出かけて見ませんか?

▽飛行機好きにはたまらない隠れスポット

 せっかく香港へ来たのだからショッピングや食事だけではなくプチ観光も楽しみたい! でも市内まで行く時間がない…。

 そんな読者の皆様にお勧めなのが、空港とアウトレットモールのちょうど中間地点に位置するキャセイシティーでの写真撮影。空港から青色のタクシーで約5分(約30香港ドル)で到着します。

 キャセイシティー(広東語では國泰城=キャセイの城)とは、香港を拠点とするキャセイパシフィック航空の本社一角の愛称で、「シティー」と呼ばれるだけあり、敷地内にはジムやスイミングプール、バーなどの施設が備えられた乗務員専用のホテル、そして社内にはCAやパイロットの訓練設備、コンビニ、レストラン、食堂などが完備されている空飛ぶクルー達の出発地です。

 残念ながら社内へは関係者以外立ち入り禁止となっておりますが、今回は関係者でなくても立ち入ることができる撮影ポイントを2カ所ご紹介したいと思います。

 まず1カ所目は本社キャセイシティーの玄関外に展示されているキャセイパシフィック航空の二号機Niki。

 現在は退役しているDC3型機のNikiはキャセイパシフィック航空創立60周年を記念して2006年にキャセイシティーへやってきました。

 この地を訪れた方や,訓練を終えたCAが制服姿で記念撮影をする大変人気のあるスポットです。タイミングが良ければブリーフィング前のCAやパイロット達の姿を見ることができるかもしれません。

 2カ所目は約20年間実際に空を飛んでいた747-400のコックピット部分。こちらは本社に隣接するホテルのロビーに16年から展示されています。現在はほとんどの航空会社で既に退役してしまっているQueen of the sky(=空の女王)のコックピットを間近で見られるとありとても貴重な撮影スポットです。

 SNSに載せる写真はバッチリ撮れましたか?

 さて次はお買い物へ出かけましょう。

▽国全体が免税店! アウトレットモールでお買い物三昧

 香港は消費税がかからないので国全体が免税店の様なもの。次の乗り継ぎ便まで時間がある方は先ほどご紹介したキャセイシティーからタクシーで約5分、又は空港から直接約10分の位置にあるCity gate outlet mallへ行かれてみてはいかがでしょうか。

 ブランド物はもちろん、カフェ、レストランそしてホテルが隣接するこのアウトレットモールは常に大勢のお客様で賑わっています。地下にはスーパーマーケットが入っているので、空港では買えない香港の調味料や食品をお土産にご購入されてみてはいかがですか?

 今回はプチ香港旅行をご紹介させて頂きましたが、まだまだ魅力たっぷりの香港。

 是非お時間を作ってゆっくり香港旅行へ訪れてみて下さい。

【プロフィル】瀬尾夏未

 せお・なつみ 飛行機好きな父に連れられ国際空港へ飛行機を見に行ったことがきっかけでCAを目指す。夢を叶えるためアメリカの大学へ進学。在学中カリフォルニア州にある空港でインターンシップを経て、卒業後航空会社へ入社し現在4年目。大好きな飛行機が職場となった。現在、アメリカのロサンゼルス在住8年目。

 このコーナーはエアソルに登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。内容は随時更新します。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。

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