【CAのここだけの話♪】〈南アフリカが好き〉一味違うアクティビティーと美食の宝庫
SankeiBizの読者の皆さんにだけに客室乗務員(CA)がこっそり教える「ここだけ」の話。第21回は中東系航空会社に日本人CAとして乗務3年目のバーバリッチ真理がお送りします。
皆さんは「海外に旅行へ行く!」となったら何処が思い浮かびますか? 歴史ある建造物やお洒落なお店が立ち並ぶヨーロッパ、日本からも割と近く美味しい食べ物やマッサージがとてもお手頃な値段で楽しめる東南アジア、それとも日常から離れ非現実的な空間でのんびりゆっくりと心も体も休めることができるリゾート地…。どこもとても魅力的ですよね。
▽ヨハネスブルグには勉強になる観光地もたくさん
しかし今回私が紹介させて頂く旅行先はそのどれでもなくアフリカです。アフリカと聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか。きっとポジティブなイメージよりもネガティブなイメージの方が多く浮かぶ方も多いかもしれませんが、そんなことはございません!
アフリカは雄大な自然に囲まれ、他の国では体験できない楽しいアクティビティーや安くて美味しい食べ物の宝庫です。各国の皆さんもきさくな方々ばかりで絶対に楽しめること間違いなしです。
アフリカについて語りだしたら止まらない程無類のアフリカ好きな私なので、今回は厳選して南アフリカ共和国の都市「ヨハネスブルグ」と「ケープタウン」の見どころと南アフリカのグルメ情報についてお話したいと思います。
南アフリカ共和国はアフリカ大陸の最南端に位置する国です。私が勤務するエミレーツ航空も南アフリカのヨハネスブルグ、ケープタウン、ダーバンの3都市に毎日定期運航をしております。
ヨハネスブルグはアパルトヘイト(人権隔離政策)を撤廃するために人生を捧げ、ノーベル平和賞を受賞した元南アフリカ大統領ネルソン・マンデラの出身地でもあります。
彼がかつて住んでいた「マンデラハウス」、生活すべてが人種で分けられていたアパルトヘイト時代から撤廃された現在まで南アフリカの歴史が様々な形で展示されている「アパルトヘイト博物館」、アフリカ大陸で最も高いビルと言われヨハネスブルグの街が一望できる「カールトンセンター」など、とても勉強にもなる観光地がたくさんあります。
▽南アフリカの人々はおおらか
そして私の一押しはアフリカと言えば「やっぱり!」のサファリです。ヨハネスブルグにはアフリカで最も歴史が古いと言われる、日本の四国と同じ位の敷地面積を誇る自然保護区のひとつ「クルーガー国立公園」、1日でもしっかりまわることが出来る「ピラネスブルグ国立公園」、珍しい種類のライオンや赤ちゃんライオンと遊べる「ライオンパーク」など、広大な公園や動物園がいろいろあります。
私は滞在日数が短かったのでピラネスブルグ国立公園とライオンパークへ行ってきたのですが、そこでちょっと慌てた出来事があったんです。ホテルの迎えに来てくれるツアーを予約したのですが、時間を間違えてしまい、なんと私がロビーに降りた時にはもう出発してしまった後でした…。
かなり落胆しながらホテルの方に相談したところ、さすがはアフリカの方、とても寛大で笑いながら「大丈夫! 今臨時の車を用意してあげる」と言って下さり、そのおかげで時間通りにつくことが出来ました。実はこの失敗があってから、今は時間を書いて確認するようにしています。
シンガポールがすっぽりと入るほど大きなこの公園内は、窓がないサファリバスでスタッフの方に楽しく説明をしてもらいながらまわります。スタッフの方が他のスタッフとコンタクトを取りながらその時のベストのルートをその都度決めてまわってくれるので、常に動物があちこちにいて終始感激でした。景色もとても美しく動物たちも野生とほぼ同じ環境で生活をしているので、普通の一般的な動物園よりも比べ物にならないほど楽しく過ごせると思います。
▽ケープタウンも見どころいっぱい
ケープタウンは南アフリカでは一番人気の都市と言われるだけあって、見どころあふれる街です。警戒心のあまりない愛嬌たっぷりのペンギンが一年中のんびり過ごしている姿を見られる「ボルダーズビーチ」、アフリカの最南西端のある「ケープポイント」と「喜望峰」、その絶景を大西洋、インド洋ともに楽しめる「旧灯台」などがあります。
その中でもなんといっても外せないのがケープタウンの象徴である「テーブルマウンテン」。この山は山頂が3キロにも渡っており、それがまさに名前の由来です。天候によって様々な表情を見せてくれるこの山ですが、特にテーブルクロスと呼ばれる雲や霧に山が覆われる自然現象は本当に圧巻で、雲によってどんどん姿が変化していくので、ずっと見ていられます。
普通であればこのテーブルマウンテンに登って山頂からの絶景を楽しむはずですが、完全に下調べ不足で私が行ったときはメンテナンス中(しかも私が帰る翌日から再開という運のなさ)だったため、ケープタウンの街並みや大西洋と共にテーブルマウンテンを一望できる「シグナルヒル」から絶景を拝みました。
ケープタウンには街の至るところにテーブルマウンテンを撮る写真スポットとして黄色いフレームのようなモニュメントがあります。それを探して様々なテーブルマウンテンの表情を写真に収めるのも楽しいのではないでしょうか。
個人的に私が感銘を受けた場所が、カラフルな家が立ち並ぶ「ボカープ地区」です。一見可愛いエリアで終わらせてしまいそうなエリアですが、実は昔労働者として連れてこられた人々が住んでいたエリアで当時は派手な色を使うことが許されなかったそうです。その後解放されその喜びを色で表現したという歴史的背景があります。今でも当時住んでいた人々の子孫が住んでいるため、とても多民族・多人種なエリアでした。
▽お肉のカルパッチョは絶品
最後にグルメについてです。南アフリカへ行ったらステーキとワイン。赤身肉のさっぱり感がしっかりありながらもとても柔らかくジューシーでもたれることなくパクパク頂けます。ワインももちろん進みます。
ステーキもですが、私が特に気に入った料理が「スプリングボック」というウシ科のインパラに似たお肉のカルパッチョです。お肉独特の臭みがなく噛めば噛むほど甘味が出て、上にかかっているバルサミコ酢との相性が抜群です。
驚くのがコスパの良さです。ディナーにちょっとお洒落なフォーマルレストランでもTボーンステーキ600グラム、リブアイステーキ450グラム、前菜用のカルパッチョ、ワイン、ビールを頼んでお腹一杯食べても2人で650ランド(6000円弱)でした。ディナーで一人220ランド(約2000円)、ランチで一人150ランド(約1300円)出せば、上質なお肉をお腹いっぱい頂けます。
もちろんステーキにこだわらず安くて美味しい煮込み料理などのローカルフードもおすすめです。ケープタウンでは海が近いこともあり、シーフードもとても美味しく、肉厚で食べ応えのある魚介のグリルやインターナショナルロールなどもあり、大満足間違いなしです。
▽南アフリカのティーラテは健康にも良い
また最近日本でもほうじ茶ラテ等が流行っていると思いますが、南アフリカでも「レッドラテ」と呼ばれる、ルイボスティーで作られたラテが人気です。南アフリカ人の国民的お茶として昔から親しまれているんですよ。カフェインゼロで健康にも良く、後味がすっきりしていて渋みが少ないから飲みやすいんです。
本場の味は日本で飲むよりも香りが強くミルクとの相性が更に抜群でした。元々ルイボスティーが大好きなので私はほぼ毎日飲んでいたためか、お腹の調子がとてもよかったです。
番外編として、私が普段現地の旅行で利用する交通手段をご紹介しましょう。主にメトロか「HOP-ON HOP-OFF」という赤い2階建ての観光バスを使っています。このバスはその都市の主な観光地を巡回しており、チケットを買えば乗り降り自由で大変便利です。車内にはシート一つ一つにイヤホンがついており、観光地の説明もしてくれます(日本語も選択できます)。南アフリカでも市内観光はこのバスを利用しました。
日本からちょっと遠い自然にいっぱいの南アフリカ。いかがでしたか? 上記以外にも見どころはたくさんあり、私もさらに開拓していこうと思っています。他のご旅行先とは少し違ったアドベンチャーな旅行もしてみてはいかがでしょうか。
【プロフィル】バーバリッチ真理
バーバリッチ・まり アメリカ人の父と日本人の母のもとに生まれたハーフ、東京出身。幼少期エチオピアに住んでおり、バレーボールに熱中していた。大学もバレー部で、現在もエミレーツ航空のバレー部に所属している。父の影響で昔から飛行機が大好きで、飛行機にたくさん乗ることができる職業に就きたくて、客室乗務員に。現在エコノミークラス担当。
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このコーナーはエアソルに登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。内容は随時更新します。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。
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