【CMウオッチャー】NTTドコモ 迫力ある表情と声量で「紅」熱唱の高畑充希さんに驚愕
「く~れない~に染まった~こ~のお~れ~を~♪」
NTTドコモのテレビCMで、新聞記者役を務めている女優の高畑充希さん(26)が、鬼気迫る表情で、日本を代表するロックバンド「X JAPAN」の名曲「紅(くれない)」を熱唱している。高畑さんといえば、高い歌唱力で知られ、2年前にもドコモのCMでコブクロの替え歌を披露したことがある。しかし、今回の紅のCMは、X JAPANのYOSHIKIさんも驚くほどの迫力で、高畑さんの新たな魅力を伝えたといえそうだ。
「紅の空に」編は、高畑さんが夕暮れ時の港で長い髪を振り乱しながら、迫力の表情と声量で紅を歌うところから始まる。いったい何のCMなのかと疑問に思える演出だ。しかし、高畑さんが、米アップルのスマートフォン「iPhoneX(アイフォーンテン)」の特徴的な機能である利用者の表情を模して動く絵文字「アニ文字」を使って、CM内で交際相手だった堤真一さん(54)に別れを伝える場面で、「ドコモのアイフォーンテンのCMだったのか」と気づかされる。
アニ文字は、アイフォーンテンのカメラで顔の表情を読み取ると、犬などのオリジナルのアニメーションキャラクターにその表情が反映される機能。高畑さんは熱唱する表情を自撮りして犬のアニ文字を作り、堤さんに「別れましょう。」とメッセージを送信。メッセージを見た堤さんは悲しそうな表情でビルの外を眺めるという流れだ。
ドコモによると、撮影場所は北海道の小樽港。6月上旬の撮影だったが、撮影日は気温13度と非常に寒い中での撮影だったという。さらに風も強く、時折雨が降るという悪天候で、天候の回復を待っての撮影となり、当初3時間を想定していた撮影時間は5時間程度に延びたという。
しかし、これまでもドコモのCMで、コブクロの「永遠(とわ)にともに」や氷川きよしさんの「きよしのズンドコ節」の替え歌を歌い、携帯電話と固定光回線のセット割引「ドコモ光」をアピールしていた高畑さん。今回も悪条件を一切感じさせないプロの仕事を見せた。高畑さんの歌唱力にはYOSHIKIさんもツイッターで「びっくりした。なんかすごい、いい意味で!」と称賛した。CMの影響で、ツイッターなどに小学生が紅を歌う動画をアップロードするなど、紅が再び脚光を浴びることにもつながっている。
一方、CMのストーリー展開にも、驚きの声がインターネット上で上がった。「高畑さんと堤さんがなぜいきなり別れる展開になったのか」と疑問を抱かせる唐突なストーリーだったからだ。ドコモの担当者は「別れの理由はご想像にお任せします」とコメント。CMは今後も予想外の方向に展開する可能性がありそうだ。
高畑さんはドコモのサービスやスマホの発表会見では、他のCM共演者に比べるとおとなしく、どちらかというとか細い声が特徴的だ。それだけに「紅の空に」編で披露した迫力の姿と熱唱には驚かされた。YOSHIKIさんも今後、曲のプロデュースに意欲を示しているという。ドコモのCM内でまた新たな歌声を披露するときは来るのか、その際はYOSHIKIさんプロデュースになるのか、注目が集まる。
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