「AV鑑賞部屋」もあった?! 無法地帯のごみ処理場…職員たちのあきれた実態 (5/6ページ)

  • プレハブ小屋には私服も多数置かれており、職員が公共施設を“私物化”していたことがわかる
  • トレーニングルーム内には器具のほか、マットや大きな鏡も設置され、充実した設備となっていた(奈良市提供)
  • トレーニングルームが設置されていた4階から階下にわたされた電線。こうして電気を確保していたようだ
  • トレーニングルームはブレーカーも
  • 奈良市の環境清美センターの駐車場棟は鉄筋5階建て。柱の隙間から、車ではないものが置かれている様子も見て取れる
  • 問題が発覚した日はカギを管理する職員が拒否したため中には入れなかったが、エアコンの室外機が並ぶ様子は確認さきた=奈良市の環境清美センター
  • 放置車両の後ろにはバーベキューのコンロやタイヤ、車の整備工具などが置かれていた
  • プレハブ小屋内は冷蔵庫にクーラー、ソファ、テレビ、空気清浄機も完備され、アダルトビデオのテープがぎっしり並んでいた
  • 洗車用の脚立やゴム手袋、タオルなどが置かれた“洗車スペース”?も
  • ゴミがあふれかえった状態となっている業務用トラックの駐車場周辺
  • 奈良市環境清美センターの駐車場棟4階に設置されていたトレーニングルーム(奈良市提供)


 そこで市の担当者が見たものは…。センターの駐車場棟はトレーニングルーム以外にも、とても公の施設とは思えないような“無法地帯”と化していた。

 2年に竣工(しゅんこう)した駐車場棟は鉄筋5階建てで、西棟と東棟の2棟からなる。勤務で職員が利用する駐車場で、347台が収容可能だが、その至る所に回収された廃棄物とみられる電化製品や資材などが放置されていた。

 1階にはスクーターやバイクが置かれ、スキー板が入ったロッカー、掃除機なども。2階にはナンバープレートのない軽自動車や毛布、壊れたビニール傘数本。3階には新品と中古のタイヤや古びた冷蔵庫のほか、中身の入ったペットボトル入りの焼酎も。このほか、ゴム手袋やホース、扇風機など洗車道具一式が整理しておかれた“洗車スペース”らしき場所もあった。

 また小さなプレハブ小屋も作られ、中にはソファに冷蔵庫、エアコン、空気清浄機、洋服棚がそろい、テレビも2台。棚には100本以上のアダルトビデオが並び、職員がテレビやビデオの鑑賞に使っていたとみられる。とても公のごみ処理施設とは思えない光景だ。

約5年9カ月で8日間しか出勤していないのに、給与が満額支払われていた職員が…